東京創元社のトピックスで伝えられていますが、
ハードSFの分野で活躍してきた作家 ジェイムズ・P・ホーガン が
7月12日アイルランドの自宅で逝去されました。享年69歳。

『星を継ぐもの』などのガニメアンシリーズ、
『創世紀機械』や『量子宇宙干渉機』などのホーガン流の科学エッセンスが入った作品、
政治的なテーマをあつかった作品など、読まれてきた方も多いと思います。
SFと疑似科学・政治思想など何かと話題が尽きなかった人でもありますが、
いわゆるハードSFの一時代を担った作家でした。哀悼の意を表します。

ITmediaの記事 によると、雑誌「ネットランナー」が11月をもって休刊となることが、
出版元のソフトバンククリエイティブから発表されたそうです。
（公式サイトをさらっと見たものの特になにも書いていないようですが･･･）
個人的には、かつてフリーソフトを製作していたころに、たまにこの雑誌名義のライターさんから
収録許諾依頼のメールが来ていたのを思い出します。
良くも悪くも近年のネットのある種の側面を移していた媒体だったのでしょうか。

本家でも取り上げられているが、アメリカのSpace Adventures社が 3500万ドルで宇宙遊泳のチケットを提供するそうだ。 内訳は、ISS（国際宇宙ステーション）への旅行料金が2000万ドル、さらに宇宙遊泳オプション料金が1500万ドル。本番では90分間の『機外観光』になる。この会社は過去にロシア人3人の顧客を宇宙船（軌道飛行）へ送っており、現在はさらに9月の飛行に向けて旅行予定者が訓練を受けているという。将来的にはリゾート旅行のように宇宙空間でのサービスオプション化が目玉になるのだろうか。

BBCニュースによれば、グラスゴーの2つの病院が、スタッフの訓練のためにiPodを使っているという。これはオーストラリアの Maggie Haertsch博士が開発した voicemap systemと呼ばれる音声ガイドによる学習システムを使用したもの。通常のトレーニングに比べて生産性が向上し、かつ業務上のリスク回避に強いそうだ。現在、訓練用の iPod はグラスゴーの王立付属病院の労働病棟や新生児病棟のユニットで使用されている。またイギリスを含むヨーロッパの各厚生当局がこのシステムに関心をよせているという。NHS（National Health Service）の教育マネージャも、ヒューマンエラーへの対応、スタッフのモチベーションの向上などを評価している。

無知なタレコミ人はこれだけ聞くと、件の voicemap システムの宣伝記事のようにも見えるが、実際はどうなのだろうか？英語の教材にあるような、人間工学的に（適当に云ってみた）もっとも効率の良い音声学習方法ということなのだろうか？

timesonlineの記事によれば、ビートルズの著作権管理で知られる Apple Corps Ltd（以下 Apple Corps）が、いわずと知れた Mac/iPod の Apple（以下、アップル）に対して損害賠償を求めた裁判が今週水曜、イギリスの高等裁判所で開廷する。

iTunesのスタートにより、1991年に両社が同意した約束（2600万ドルを支払うことで解決した）を破ったというものだ。音楽を扱う商品を提供する場合に、"Apple"という名刺を使うための金銭的解決を 過去に行っているのだが、iTMSの登場により新たにその問題が浮上してきたということ。最初に訴えがおこされたのは2004年だが（元ネタはこの記事が詳しい）、その後アップルがカリフォルニアで審理すべきだと申し立てたものの却下され、今回 Apple Corps に有利といわれるロンドンで開廷する予定だ。

ちなみに記事によればiTMSは現在、アメリカで 99セント／曲、イギリスでは79ペンス(1.38ドル)で提供されている。
また今回の法廷の審理担当裁判官は公判前の審問時に、自分は iPod 所有者だと話しているという。

impressの記事などが伝えているが、文化庁は11日、第9回文化審議会著作権分科会法制問題小委員会を開き、デジタルオーディオプレーヤーを「私的録音録画補償金制度」の対象とするいわゆるiPod課金問題について、補償金対象指定を見送ることを決定した。記事によると、著作権分科会では「仮に補償金制度導入時にHDDプレーヤーなどが存在していれば、制度の対象になったであろう」という意見がある一方、静止画など、音楽以外のデータを保存できる「汎用機器」であるため、対象とすべきでないという指摘があったという。現時点での指定は見送られたこととなるが、今後の方針として、補償金制度自体の存否も含めた、抜本的な検討が必要と判断したという。細かい検討事項は未定だが「2007年度中には一定の具体的結論を出す予定」としている。2～3年後にはこれらのデジタルオーディオプレーヤーはさらにユーザー数を増やすと予想できる。今後の検討の方向には注目すべきだろう。