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KENNの日記: 少女漫画部:「紅い牙」1~11巻 8

日記 by KENN

超常的な能力を持ち、かつて「神」とあがめられていた古代超人類。現代にわずかに残るその血統を、非人道的な人体実験の末、人工的に濃縮して生み出された少女、ラン。彼女は彼らの能力とともに、現人類によって抹殺された彼らの「怨念」までもその身の内に抱えることとなった…

元は20年以上前に発表された連作短編。最終的には、強大な超能力を持ち、同じように「他者と異なる能力を持つが故の孤独」を知る、サイボーグ化されたエスパー・ソネットとの闘いを描く「ブルー・ソネット」という長大な物語として結実する。

とかくヒーロー/ヒロインの持つ一プロパティとして設定されがちなESPであるが、マンガの世界では彼らエスパーが「単なるスーパーマン」として描かれる例は、むしろ少ない気がする。ほとんどの作品が直接/間接に「地球へ…」や「超人ロック」の影響を多かれ少なかれ受けているからかもしれない。

文庫版の最終巻である11巻のあとがきにおいて作者は「ランはボクの青春とともにあった少女だ」と言っている。「紅い牙」の物語自体は完結していないが、再びシリーズが発表されることは無いのだろう。

作品の内容的には「どこが少女マンガ?」という話もあるが、当時(20年以上前)は「少女が主人公の少年マンガ」などというものを受け入れる下地が無かった、ということらしい。SF的な設定もタブーだったようなのだが、その辺りの先駆者がこの物語の作者である柴田昌弘や、前に取り上げた和田慎二あたりであるようだ。彼らの存在がなければ、少女マンガ好きの自分はいなかったのかもしれない。

…いや、いわゆる「恋愛モノ」とかも読むんですけどね。流石に最近はそれだけじゃ物足りなくなった、ってだけで。

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  • by argon (3541) on 2003年08月04日 1時39分 (#371234) 日記
    当時の少年誌においては、超能力ものは編集部からダメをくらっていたという話を
    読んだ覚えがあります。
    同時期での成功した作品は「きまぐれオレンジロード」ぐらいですね。
    その点少女誌では、萩尾望都、竹宮恵子の活躍で、舞台装置、小道具としての
    SFは肯定されていましたから、紅い牙が少女漫画として世に出たのは当然です。
    少女漫画らしさといえば、やはり盛沢山な設定と急展開でしょう。
    狼少女ならではの体力という設定なんざ、ブルーソネットの途中までほぼ忘れられてましたが。

    「コンクリートパニック」以降をリアルタイムで読んできたのですが、
    80年代初頭までの少年漫画では、登場人物の髪はふつう黒だったのに、
    赤い牙では白抜き髪が何人もいたので、少女漫画だなーと思いました。

    ブルーソネットの後に、一話だけ番外編があったはずなのですが、
    単行本に収録されているのかさえわからないのが気になっています。
    気になるといえば、グリーンブラッドの結末も読んでないな。
    • by KENN (3839) on 2003年08月04日 10時01分 (#371292) 日記

      80年代、特に後半は少年ジャンプの絶頂期ですよね。毎週数百万部を売り上げるバケモノを相手に、あからさまなアンチテーゼを提出しにくかったような気がします。すなわち、ジャンプにないジャンルのマンガを載せて、ヒットしなければ「それみたことか」と言われるような雰囲気があったような感じ。野心的な作品はいくつかあったと思うんですけどね。

      「獣王星」 [srad.jp]の時にも触れましたが、今でもESPなどの設定を前面に押し出した「ハードSF(SFの世界での定義とは若干異なりますが)」マンガは、いわゆる少年誌では皆無です(「超人ロック」という、別の意味でのバケモノは除きます)。まだ抵抗があるのかも。

      ブルーソネットの後に、一話だけ番外編があったはずなのですが、
      単行本に収録されているのかさえわからないのが気になっています。
      「32シャッフル」じゃないですか?バードじゃない、超絶技巧のベーシストのお話。

      私の記憶が確かなら、この話は花とゆめコミックス版では収録されていなかったと思います。我が家にある文庫版には収録されています。あと、「紅い牙」シリーズをまとめた完全版にも入っていたはず。

      グリーンブラッドは…もう、コミックスも絶版ですねぇ。作品年鑑 [linkclub.or.jp]を見る限り、単行本未収録の作品もない模様です。

      親コメント
      • 関あきらの「スターシマック」とか岡崎つぐおの「ジャスティ」とか、もっとメジャーじゃなきゃって事なら「童夢」とか「AKIRA」とか「エスパー魔美」なんてのが80年代の代表的超能力マンガとして挙げられるかと思いますが。
        結構色々あるんじゃないですか?

        何か勘違いしてますか?
        --
        Shimao
        親コメント
        • by KENN (3839) on 2003年08月04日 19時00分 (#371564) 日記

          AKIRAは外せない所ではあるんですが、「少年誌」掲載じゃないですよね?
          (ヤンマガのはず)

          紅い牙というかブルー・ソネットは花とゆめ本誌でやってましたから、比較するなら週刊の「ジャンプ」「サンデ-」「マガジン」「チャンピオン」じゃないかと思いまして。この条件だとジャスティも外れる(確かサンデー増刊に連載)はず。

          んでまぁ、前半3つには今だにSFモノは少ないなぁ…と思う訳で。それでもサンデーは「スプリガン」や「ARMS」があったので、まだマシな方ですが。
          (でも、スプリガンは途中から増刊に移りましたよね)

          チャンピオンは「魔界都市」など、割と頑張ってますが、必ずしも成功しているとは言い難い気がします。

          親コメント
          • 少年誌限定でサンデー増刊あたりも不可となると確かに厳しいですねぇ。
            と思って「超能力マンガ」で検索を掛けてみると「ジョジョの奇妙な冒険」が超能力マンガとして扱われていることが多いようです。1987年に連載開始なので何とか80年代です。ハードSFとは程遠いですが。
            あとはしげの秀一の「将」とか藤崎竜の「PSYCHO+」とかあだち充の「いつも美空」とかが挙がりましたが90年代ですね。

            永井豪の「凄ノ王」っていつ頃だっけな
            --
            Shimao
            親コメント
            • by argon (3541) on 2003年08月04日 21時09分 (#371658) 日記
              ジョジョは伝奇ホラーの第2部までと、スタンドの出てきた第3部以降は別物ですしねえ。

              凄ノ王は78年頃の連載だったかな?
              少年マガジンの連載は、凄ノ王発現のところで未完に終わりました。
              単行本で続きが出たけれど、再び中断。
              話を整理して途中から描きなおされて凄ノ王伝説として完結したのは
              何年か後でしたが80年代の作品という気はしません。
              一番好きな描写は、木星の大赤班から顔を出す女禍です。
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        • by argon (3541) on 2003年08月04日 21時16分 (#371663) 日記
          ジャスティも童夢も失念してました。持ってるのに:-)。
          でも、どちらも少年漫画って感じじゃないですねえ。
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        • by argon (3541) on 2003年08月05日 20時27分 (#372679) 日記
          こちら [sakura.ne.jp] を見ていたところ「ななこSOS」を忘れていたのを思い出しました。
          光文社のポップコーンがメジャーとはいえないにせよ、テレビアニメ化はポイント高いかと。
          親コメント
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