Kyoutarou.Nekoの日記: ネットワークの中の律子さん(その16) 2
プロローグ
「ここに示されているように緊急の脆弱性があったからWindowsを使っているものは必ず修正するように。」
なんて律子さんからの書き込みが掲示板にあった。
今度は同じ轍は踏むまいとしてノートPC(XP)と下宿のPC(2000)は即ウインドウズアップデートを行った。
研究室のデスクトップはLinuxだから関係ない。
その16
高杉君が、
「先輩、発表の仕方教えてください。」と言ってきた。
「僕よりうまい人いるぞ、紹介しようか?」
「いや、先輩にやって欲しいんです。」
「なんで?」
「いや、先輩は話しやすいんで。えへへ。」
「ああ、そう。じゃあ見てやるよ。発表資料の第一版は出来ているんだよな?」
「いやまだです。」
「それ作ってくれないと指導のしようがないんだけど?何回かは研究室の発表見たよなあんな感じで作ればいいから、高杉君の研究は教官と高杉君自身しかわかんないんだから。」
「じゃあ、作ってきます。」
数日後、高杉君はUSBメモリ片手に持ってきた。
「第一版です。」
「じゃあ、表にして印刷して。」
高杉君がしまったって顔して、
「研究室ではLinuxしか使ってないんです。パワーポイントを印刷できません。」
「じゃあ、USBメモリ貸して、ここにあるノートPCから印刷するから。」
高杉君は印刷した物を持ってきた。
僕は自分の赤ペンで、修正箇所がないか確認する。
「この文、先頭にこの単語が来ると意味が通じないぞ。情報を直列化するのが発表というか文章の掟だから。そして4ページ目と5ページ目入れ替えたほうが分かりやすい。自分ではわかっているつもりなんだろうが意味が伝わらないぞ。そして8ページ目の図、状態遷移図とフローチャート図が混ざってて意味が分からん。そして9ページ目に図だけ乗っているがその後に説明がない。発表の緊張した様態で喋れる自信があるっていうなら構わんが、次のページに何を言いたいか書いたほうがいいな。・・・」
印刷したPPTはチャックすると真っ赤になった。
「まあだいたいこんなとこかな?」
「こんなに修正箇所があるんですか・・・。」
「まあ、慣れだよ。僕も最初はひどいもんだったし。今でも教官に論文持ってくと真っ赤になるからね。研究室全員の前で恥かくよりいいでしょ。」
「そうですね。修正してまた持ってきます。」
それから2,3回修正をして発表原稿は作成され、発表も初回とは思えない出来だった。
3ケ月後、高杉君がまた発表の資料を見てほしいと言ってきた。
USBメモリ持ってきて、ノートPCに差し込んだら、ウイルスを検知しましたと出てきた。
「「え?」」
その16終わり
読み始めて即座に (スコア:0)
冒頭の「ここ」のリンク先が実はウイルスに感染する偽のサイトで、書き込みは偽物だった…! みたいなのを想像してしまいました。
Re:読み始めて即座に (スコア:1)
そんな悪質なことはしませんよ。
まあ、マルウエアを話に取り上げているので仕方がないかもしれませんけど。