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日記

Kyoutarou.Nekoの日記: ネットワークの中の律子さん(その23)

日記 by Kyoutarou.Neko

その23
私、田村律子は悩んでいた、進学するか就職するか。本心では博士号をとって大学の先生になりたいのだけど。マスタの1年間、それは充実した時間でした。研究という行為がここまで面白いとは思わなかった。色んな文献を読み、英語の論文にもあたり知識をつけて、自分の研究の糧として挑戦しては失敗しての繰り返しだけど面白い。こんなに面白いなら一生続けたい。でも親に負担をかけるというのは気が引けるの。父は反対しないけど母がどう言うか、想像しただけで嫌になる。でも、就職活動もまだしていないし学校の推薦枠なら5月まで何もしなくて良いんだけれど。そろそろリミットよね、進路の事は。京太郎は何を考えているんだろう。機会があれば質問しようかしら。まあ、まずは研究だね。それが私の趣味。てなことを考えてたら京太郎と高杉が来た。
「律子さん、高杉君が質問が有るようなんですけど」
京太郎と一緒に来たと思えばそんな用事か。
「何?別にいいよ」
「研究ってどうやって進めたらいいんでしょうか?」
答えのない質問だね。でも、それをはっきり認識して質問に来るっていうのは素質がある証拠だね。
「あくまで私の独断と偏見だよ。100人に聞いたら100通りの研究の仕方があるだろうし、私の場合は地道な努力、10やって1成功すれば儲けもの、もちろん半分使える場合もあるし全部駄目なときもある。でも、これもたくさんの知識と技術の賜物よ。それがないと試行錯誤もできない、4年生なんだから知識を入れることから始めたら?」
「初めに知識を入れるってことは京太郎さんと同じですね」
「そうなの?京太郎」
「そうですね。僕は行動力から得られるたくさんの知識とそこから得られる知見だといいました」
目線を高杉からそらし、ちょいと考えて、
「じゃあ、高杉、知識つける所から初めたら?」
「そうですね、でも知恵つけるために何かいい本ありますか?」
「それは担当教官にでも聞いたら?あなたの研究はあなたと担当教官しか知らないんだし」
「分かりました。京太郎さん、律子さんありがとうございました」
そう言って高杉は部屋から出て行った。
「京太郎、結構やる気と素質があるじゃない。伸ばしてあげましょうよ」
「そうですね。まあ、マスタに上がるならですけどね」
「ああ、そうか」
その23終わり

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