Kyoutarou.Nekoの日記: ネットワークの中の律子さん(その24)
その24
時間は流れ年度の終わりが見え、京太郎も律子さんもドクタへの進学が決まり研究も佳境に入ってきた。京太郎は半年間で出した成果を元に対外発表用の論文書きに追われている。教官はそれをもとに英語にし国際会議にも提出するといっていた。京太郎は半端じゃなく忙しくなってきた。毎日書論文を書いては直しを繰り返している。京太郎の胃はきりきり舞いになっている。参考文献もそろえなくなければならなくなり英語の論文も読まなければならなかった。律子さんは律子さんで同じく対外発表用の論文を書いていた。でも、律子さんは京太郎とは違いそつなくこなしていた。こちらも英語にして国際会議に提出するらしい。教官が京太郎と律子さんのところに来た時に京太郎は質問した。
「論文の評価基準って何ですか?」
「それはね、新規性、重要性、正確性」
「ああ、そうなんですか」
”よくわからんなー”京太郎はあんまり理解できなかった。英語の論文だってまだ両手に数えられるだけしか読んでない。京太郎は”律子さんの場合はどうなんだろう。もう英語で論文書けるほど精進したのかな?”と思ったので聞いてみた、
「律子さん、英語で論文書くのどうします?」
「行き当たりばったりしかないでしょ?同じ大学で同じ学科なら英語力なんて似たようなもんだし」
「あー、やっぱりそうですか」
律子さんでも苦手なものがあるようだ。日本語の対外発表論文はそつなくこなしてても英語となると問題は別であるらしい。律子さんも完璧じゃない。
エピローグ
年度の終わりにマスタの2年と4年生は研究発表がある。4年生は1年間の成果を、マスタの2年は2年間の成果を発表という形式で示す。
ほとんどの4年は自分が使った技術の解説に終始している。でも高杉君の発表はオリジナルな部分があった。
その24終わり
第9話完
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