Kyoutarou.Nekoの日記: ネットワークの中の律子さん(その27) 2
その27
部屋で荷ほどきをしてほどなくすると、律子さんから携帯に電話がかかってきた。僕は電話に出て2階のロビーで待ちますといって電話を切った。外に出てエレベータに乗り2階のロビーに行く。律子さんはもう2階のロビーにいた。小ぶりなリュックを背負っている。
「はやくその『いいところ』に行きましょ」律子さんは憂さ晴らししたくてたまらないようだった。
「ちょっと歩きますよ」
ホテルから15分ほど歩くと美味しい回転寿司屋がある。ここはネタの新鮮さに加えてあら汁が絶品なのだ。今の律子さんみたいに憂さを晴らしたい時にはもってこいの味を兼ね備えている。腹いっぱい食べても2,000円を切るか切らないかで、リーズナブルでなおお得なのである。律子さんは嬉しそうな顔で寿司を見ている。
一皿とって食べる。凄く美味しい。僕も律子さんもどんどんとっていく。
おなかが7分目になったところで今日のあら汁と立てかけられた看板を見ると『甘えび』と書いてあった
定員さんにあら汁下さいと頼むとすぐ持ってきてくれた。赤みそでそれがとんでもなくおいしい。今日の緊張を忘れ顔がほころんでしまう。
「なんか美味しそうねえ」
「律子さんも頼んだらどうです?今日のあら汁」
「じゃあそうする。すいませーん、あら汁下さい」
そういうとすぐ持ってきてくれた。律子さんも一口飲んで、美味しいと顔を緩ませる。
「よくこんなところ知ってたね」律子さんが感心して言う。
「いやあ、僕、結構東京に高校生の時から来ているんですよ。いつも今日泊まるホテルにお世話になっているんで、ここら辺の地理は知っているんです」
「そろそろおあいそする?」
「そうですね食べきった感はありますし。すいませーん、おあいそお願いします!」
今日の夕食の値段は2千円をちょっと超えたくらいだった。律子さんも似たような金額だった。
ホテルへ帰る途中、
「ビールが自動販売機で売ってたけど各階にあるの?」律子さんが聞いてきた。
「はい。16階の展望風呂でも売ってますよ」
あー、そうなんだーと律子さんが言った。
「一緒に風呂行こう」と律子さんは提案してきた。
「かまいませんけど何でです?」
「なんでも」
混浴なわけないし、もう風呂入って寝るだけだと思ってたのでこの提案には驚いた。湯上り律子さんは一度見たことあるが色香に酔って手を出すとどんな仕打ちに会うか知れたものではない。僕が3年で律子さんが4年の時、研究室の飲み会で律子さんに手を出した男が三角絞め(肘の関節をキメながら首を絞めるという荒業)をされて落とされたという逸話が残っている。さすが柔道有段者、恐ろしい。
まあ、深く考えても仕方ないと自分は納得した。
その27終わり
人生の選択肢 (スコア:0)
27話が二つあることはまるでそこに選択肢が現れたかのようで、でも一つに収束してしまう、そんな過去の人生の選択肢を演出している、という勝手な妄想。
人生もヘタレなのでAC
Re:人生の選択肢 (スコア:1)
私のミスです。
すいません(泣