Ledの日記: 牧草と作物を一緒に育てて一石二鳥な話
日記 by
Led
Wired Visionのブログで取り上げられている「植物スプリンクラー」がおもしろい。
アフリカなどの貧困地域は、乾燥のために食料生産性が低い部分が大半ということは直感的に飲み込みやすい。そういった地域にはたとえ地下水があっても、農耕に適した表層まで水をもってくることは、極度に厳しいコスト制約がある。今回の技術は、30センチほどの間隔で牧草と作物を交互に植えてやると、地下水を牧草が汲み上げて作物がよく育つという話。さらに、牧草は現地で生えているマメ科の植物を使えるようで、また窒素を土壌に補給する効果も期待できるとのこと。必要な手間は、マメに牧草を刈ることのみなようだ。
こんなことが可能なのは、(1)育てたい作物(トウモロコシなど)よりも深くに到達する根をもつこと、(2)刈っても刈っても枯れないこと、の二点を満たす植物。基本的なメカニズムは、牧草を刈ってやると、葉から蒸散するはずの水が地表近くの根から放出されることを利用しているとのこと。
とまあいいことづくしなようだが、問題があるとすれば「作物の根では到達不可能でも、牧草なら地下水まで到達できる」地域がどれほどあるのかな、というところだろう。言い換えると「畑を作ってもうまく作物が育てられなかったが、なぜか牧草の類だけは育っている」ような地域でつかえる技術というわけか。貧困地域なら地下水の存在を確かめるコストもないかもしれないので、「何かの雑草が育っているか」を目安にして雑草と作物を交互に植えればいいのかもしれない。
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