Lucy_yの日記: 初老のご婦人と犬
日記 by
Lucy_y
日曜日、近所の公園(広場)に家族で花見に
行って来た。サクラがきれいだった。そこで
出会った初老のご婦人のお話。
その人は、ミニチュアダックスフントを2頭
連れていた。うちの娘たちが近くで見たいと
言うので、連れて行った。近くで見ると、
1頭は頭や耳の毛が禿げており、尻尾には
包帯を巻いている。また1頭はうまく歩け
ないようでひどくよろよろ歩いていた。
長女は犬が好きで見かけるとよく近づいて
行き頭を撫でている。今回も近づいて行き、
頭を撫でようとしたその瞬間、禿げた方の
犬が牙を剥き、警戒心丸出しで吠え出した。
普段吠えられることがない長女はびっくり
していた。それを見ていた次女に至っては
今にも泣き出しそうだ。そのときご婦人は
謝り、禿げた犬を抱きかかえながら言った。
「ごめんね。この子は前の飼い主さんから
虐待を受けていたせいで、人に対して
恐怖心を抱いたいるの。」
ん?一瞬何を言われたのか判らなかった。
ご婦人は続ける。
「ほら、頭も禿げちゃってるし、耳の先も。
たぶん、何かで固定されていたのね。
でも大丈夫。噛みはしないから。」
ご婦人曰く、その虐待からのストレスが
未だに解消されておらず、そのせいで自分の
尻尾を噛んでしまうのだという。また、
もう1頭の方は元々繁殖犬で、だが、その
能力がなくなったため、捨てられたのだと
いう。
「私と同じで、もうおばあちゃんなのよ。」
ご婦人は悲しい笑顔で言う。
その後10分程度、ご婦人が犬を抱き、頭を
撫でさせてくれ、その犬たちと戯れていた
が、結局慣れてくれることはなかった。
最後別れるときまで吠えられた。
1時間位経ち、家へ帰る際、ご婦人と犬を
見かけた。禿げた犬は相変わらず、近づこう
とするよその子供たちに吠えていた。
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