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Nemesisの日記: 寄付募集目標150万ドルまで あと半分 86

日記 by Nemesis

12月16日から始まった、ウィキメディア財団のFundraising、寄付募集推進期間であるが、丸2週間で、目標150万ドルの半分、75万ドルを突破した。

日本円にして約9千万円である。(現在の寄付総額はこちら

この数字にはいくつか理由があると思われる。まず、クリスマスシーズンはキリスト教圏ではチャリティの季節であったこと。これにあわせて理事長フロランスは"Give the gift of knowledge"(すべての人に知識の贈り物を)とアピールした。

くわえて、ウィキメディア財団は「マッチング・ドネーション」を今回初めて取り入れた。これは、一般からの寄付額に応じて、支援企業や団体が同額を寄付するというシステム。自分が1万円寄付したら財団が2万円受け取ることができる、と知って、この際、少し奮発するか!という心理が働いたことも想像に難くない。

これは、企業などからの支援を一方的に受けるのとは異なる。寄付の主体はあくまで個人であり、それに応じた額を賛同企業・団体が支援するというもの。広告を排し、特定企業や国のひも付きにならないための方策である。

寄付の状況 12月分を見ると、マッチングドネーション初日には1日で総額78,533.16ドルの寄付が集まったことが分かる。20日から24日までの期間中に集まった寄付額にあわせて、"An anonymous friend"は12月27日22:17に286800.00米ドルを寄付している。また、28日には Virgin Uniteから1日限りのマッチグ・ドネーションがあり、一般からの寄付はやはり4万ドルを超えた。

2004年の年間寄付総額が「US$136,473.90」だったことを思えば夢のようである。

集まった莫大な寄付は何に使われるのだろう?

>ウィキメディア財団は2005-06年度にハードウェアに43万ドル、インターネットのホスト費用に20万ドルを費やしています。(ウィキメディア財団の寄付FAQより)

ウィキメディア関連プロジェクトは今も急成長を続けている。今集まっている75万ドルも2007年度分のハードウェアとホスト費用を賄いきれるかどうかわからない。それこそ、目標の150万ドル丸々必要かもしれない。

ウィキペディアは最初、創始者ジミー・ウェールズのポケットマネーで運営されていた。だが、非営利では他に類を見ないような巨大なプロジェクトに成長した現在、プロジェクトの存続と成長持続のためには、財政基盤の安定が不可欠である。150万ドルは、こうしてみると、ごく控えめな目標であったわけだ。

関連ページ
寄付はここから!
http://wikimediafoundation.org/wiki/%E5%AF%84%E4%BB%98
これまでの寄付募集情報
http://wikimediafoundation.org/wiki/Fund_drives
採用されたタレコミ
(yooseeによる 2006年12月30日 11時55分の掲載 成長する知の貯蔵庫部門より)
http://srad.jp/article.pl?sid=06/12/30/0246231

オフトピ
財団の運営などに関する活動を行うメタ・ウィキメディアにある寄付関連ページ Fundraising sitenotice 2006 Q4ではウィキペたんも頑張っている。
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現在、ウィキペディア日本語版には約306,423本の記事があります。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • するのは、年末ジャンボの当選結果(落選結果のほうがただしい?)してから、です。

    # 30kでもいいから当らないかなー
    --
    M-FalconSky (暑いか寒い)
  • by Anonymous Coward on 2006年12月30日 14時02分 (#1084795)
    ・開会式: 1get (スコア:-1, オフトピック)
    ・こんなくだらねーことでいちいちタレこむなよ
    ・で、鉄分とアニメ分は何パーセント?
    ・素人を寄せ集めたってロクな記事が書けるわけねーだろ
    ・WikipediaをWikiゆーな
    ・閉会式: Oliverより挨拶
  • by Anonymous Coward on 2006年12月31日 14時36分 (#1085096)
    Wikimedia財団に拒否されることなくWikipedia広告を打つ方法。
    あるいはWikimedia財団にローコストに嫌がらせをする方法。

    1. 日本円で1円寄付する
    2. コメント欄に200文字以内で広告を書く。直接でもいいし広告ページへのリンクURLを書いてもよい。
    3. 1に戻る

    寄付者のコメントが消されることはない。(少なくとも寄付募集期間は)
    Wikimedia財団は寄付者に対して感謝状を送らねばならないが、
    受けた寄付より感謝状を送るコストのほうがはるかに高い。

    #日本円による寄付のページは2/3くらいがそんなのばかりである
  • まだ半分 (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2006年12月30日 12時02分 (#1084743)
    言い方次第。
  • by Anonymous Coward on 2006年12月30日 12時46分 (#1084767)
    今年も少額ながら寄付しました。

    が、なんかお金の使い方がへたくそな気がします。
    機材導入費とか、納入業者にぼられているように思える。
    項目ごとの公開だけでなく、「何をいくらでいくつ買ったか」の明細まで公開して欲しいもんだ。
    • by Anonymous Coward
      ぼられていると思った根拠って何でしょう?
      直感?

      それともこの額があれば現在のWikipediaと同等以上の規模とサービスを提供できる自信がおありですか?
  • by Anonymous Coward on 2006年12月30日 13時59分 (#1084792)
    「ウィキ」って略しちゃダメなんだよね
  • 日本版の場合 (スコア:1, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2006年12月30日 17時31分 (#1084890)
    日本国内の人が寄付しても税制控除受けられない [wikimediafoundation.org]んだよね。日本のウィキペディアは公益法人でもなければ認定NPOでもないから。
    アメリカ国内で連邦所得税の寄付金控除受けられる人に比べると、いささか動機付けが弱くなるよなあ、とか思ったり。そりゃまあ節税のためが全てじゃあるまいし、日本国内からの寄付金 [wikimedia.org]もそれなりに集まってはいるようだけど。

    # 匿名で寄付したのでAC
    • by Cutlet Curry (4119) on 2006年12月31日 21時22分 (#1085223)
      年末調整の用紙などに、寄付金額を記入する欄と寄付した先からの控除証明書を貼り付ける場所ができれば、
      大税制改革だと思います。

      実名で寄付したのでID
      --
      モデレート したいときには 権利なし
      かつかれー
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2006年12月30日 14時01分 (#1084793)
    Cafepress [cafepress.com]でのお買物も、20%が寄付対象になります。僕はこれで日和ました。

    ただ、さすがに、これだけのプロジェクトを寄付ベースで支えるってのは、毎度毎度すごいなぁと思います。日本だと、どうしても福祉目的以外の寄付の話題を聞いたことがないです(赤い羽共同募金とか)。こうした文化が日本で生まれるのは、いつなんでしょうね。
    • by Anonymous Coward on 2006年12月30日 16時23分 (#1084860)
      ウィキペディアのロゴを立体化したペーパーウエイトとかあったらいいなぁ。

      # 「裏側」が謎だけど。
      親コメント
    • 文化というか、寄付の対価に見合うサービスが出来れば、ありうるんじゃないでしょうか。
      別に、Wikipediaと寄付がある一国内で行われたわけでも無いし、一国の文化って話じゃないですよね。

      日本人は英語の技能というか、マーケットを国内に絞りすぎてるのが大損の元だと思います。特にインターネット関連に関しては。
      日本人のスキルは世界的に見てもレベルが高いんですが、もったいないことです。
    • 文化というか、それで税金が控除になる仕組みがないとね。これがあるからこそ企業も個人も寄付をしやすくなるわけですし。

      アメリカは政府がそういった点で支えている側面はありますね。
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ハッカーとクラッカーの違い。大してないと思います -- あるアレゲ

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