NightWalkerの日記: 昨日エヴァンゲリオンを見てきた(ネタバレ無し)
5年ぶりのログインで駄文をたらたらと。
Qの落ち着かない展開が好みではなく、今回の劇場版もどうしようか迷っていた
しかし、迷っていたという事は興味があるということだ
まして好みではないと言いつつ、アマゾンプライムで予習するなんて迷う以前の問題だ
(予習したのは去年であるけども)
迷わせていたのは葛藤があるからだ
今回は明らかに、楽しいエンターテイメントをエンジョイするという類ではない。
年月が経ち勢いが衰えたとはいえ、多くの傷跡をつけてきた巨大な渦をコントロールできたのか
あの監督は長い迷路から抜け出せたのだろうか
そして自分自身の「何かの拘り」に決着をつける事が出来るのだろうか
直撃世代ではない自分ですら、街で、呑み屋で、オフ会で、熱く語る人を何人もみていたし
いつの間にか自分もそうなっていた。
「完成していたのね」で唐突に終わったアレ(確かwowowで見た)に憤慨し
「気持ち悪い」で、モヤモヤが残った(解説記事を見ないと解らないし、くすぶるモノが残った)
(直撃世代ではないのでTV版のラストは既知であり、いろいろな人が自分に説明してくれたから衝撃は皆無)
迷いの正体は間違いなく「キチンとした結末を見ることができないのでは」という不安なんだろう
話は変わるが、1年前くらいか、ガイナックスとの金のイザコザ記事を見た。
TV版制作の裏側、コンテンツを食い物にした金の亡者、新劇場を作る事にした心境などが語られているが
何よりも理路整然とガイナックスとの関係を説明していて
何だまともじゃん、立派なオトナじゃないか
と感心した(なんと失礼な事か)
しかし以前のインタビュー記事のいかにも不機嫌でバカにしたような語り口の気配すらない
(作品と経営について一緒にしていいわけがない。返す返すも失礼な事だ)
その違和感を思い出し、最後くらい付き合ってもいいかな、と、思うようになっていた。
違和感といえば、公開後のレビューや感想ページのなんと優しいことか。「ネタバレ配慮」の優しさだ。
確かに自分のblogリーダーにもタイトルで見かけたことは何度もあった。
しかし、こういった話題作は、回避できないネタバレを食らうことも多い。
まして平日公開じゃ(レイトショーや休暇を取るほどの熱意は流石にない)
ネット断ち以外手はなく、多少のネタバレは覚悟していた
しかし、率先して自ら見に行ったパリ上空以上のバレが無い状態で劇場版を見れたのはありがたかった
この違和感を見事表現した記事があるのでリンクをつけておく。
また、この日記のタイトルも、皆の行動に賛同しておこう
しばらくして、劇場版の内容が周知される頃になれば
ネタバレ配慮なんて、一時的かつ一部の動きに過ぎないさ
と言われてしまうのだろう。
しかし勘違いだとしても、優しさを感じた事は日記に書いておこう。
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何が迷っていた、だ。
こんなにも語ることがあるくらい、強く大きい興味を持っている事を認めるしかない
きっとこの作品への想いや「跡」は人それぞれで、最終作への捉え方もみな異なる
自分としては、見て良かった。見るタイミングも事前の知識も含め、良かったと感じた。
最後の締めはあの言葉を使わせてもらおう
「ありがとう、さらば、全てのエヴァンゲリオン。」
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【庵野監督・特別寄稿】『エヴァ』の名を悪用したガイナックスと報道に強く憤る理由
https://diamond.jp/articles/-/224881
『シン・エヴァ』、優しい「ネタバレ配慮」がネットに溢れる「独特の理由」【ネタバレなし】
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/81119?page=1