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2040121 journal
日記

NightWalkerの日記: 1年前の思い出

日記 by NightWalker

横浜の自宅で仕事をしていた俺は、携帯の緊急地震速報の音を聞きながら家族を確認した。
どうせいつものチョイ揺れだろうと思っていたが、デカい。そして長かった。
とうとう来たか。しかし、この程度じゃ日本はビクともせんよ、なんて気分で少しニヤけていたかもしれない。
本棚のダンボール箱が落ちてフザケルナとか、金魚鉢を風呂桶の中に移しておくかとか
まだ余裕があったのだが、外でバッサバサという大きな音がするので玄関を開けてみると
電信柱の電線が揺れてぶつかり、凄い音を出していたのを見た時はかなり怖くなった。
それでも停電に至らず、ニュースを見る事ができていたので、安心感はあった。
同時に日本の高い技術力に感謝した。

すぐに東北での地震だとわかったので、宮城の親戚や客先工場の心配をしたがどうしようもない。
とりあえず地震が収まった直後に、伊豆の実家に電話して自分の無事を知らせた。
いつも大きめの地震があった直後には、誰かに連絡するのを心がけてる。
東京でビルから煙が出ているなどのニュースが飛び込んできたが
地震の割に被害が少ないことを誇りに思っていたくらいだったと思う。

順序が定かではないが、TVでは津波警報を報じていた。
どうせいつもの50cmとか観測されずなのかな、いや今回はちょっとは大きいか?
と思っている内に、大津波警報も出ていることに気がつく。
5mとか、なんの冗談だよ。未来少年コナンの世界じゃねぇか。
そういえば、親戚の多くが居る気仙沼はリアス式海岸で津波被害が大きいんだっけ。
TVのチャンネルを変えると、まさに気仙沼湾の映像が映っていた。なんだ大丈夫じゃん。焦らせるなよ。

しばらくチャンネルをザッピングしていると、港の倉庫付近でカラフルなカゴが
波に流されているのが見えた。
おお、さすがに大津波だけあって、波止場は多少被害が出ちゃうのかなんて思っていたが
流されているのが車だとわかって、ええっと叫んでしまった。
その後は、あまりに現実感のない映像ラッシュが続いた。
まだ車が走っている橋の下に漁船が横倒しになって落下しているとか
魚市場と思わしき建物の1階が水没し、船が建物の上部に突っ込むであるとか。。。

マンションの下の階に住む子供が親に連絡がつかず、家に入れないとうちに来た。
まもなく、自分の子供も学校から帰ってきた。素早い対応の学校に感謝だ(電話は繋がらなかった)。
(TVは俺が見ているから)暇だからおもちゃで遊ぼうか、みたいな会話をしていたのでカチンと来て
「たった今、同じ日本で大変な事が起きているんだから、ちょっとは深刻に受け止めろ」と
TVを見せた。ちょうどTVでは例の名取を襲う津波のヘリコプター映像が映っていた。
映像が地面によると、まだ人間がいるのがわかる。渋滞にはまっている車も見える。
2階建ての家が一瞬で飲み込まれ、押し流される5mくらいの津波というか土砂が
さっきまで人が居た所を押しつぶす。声がでない。
子供たちの会話は、映画でも見ているような、現実感のないものだった。
さっきまでの俺もそうだったから、仕方が無いだろう。どうしても理解するまで時間がかかる。

気仙沼はとんでもないことになっていた。全景カメラでもはっきりわかるほど水位が高く
数軒の親戚の家は飲まれたことを確信できた。魚市場で働いていた従兄弟もいたはず。
一方、合宿免許で福島南部に居た子供と連絡が取れない。
地震被害は大きいだろうが、山間部なので津波被害は無いはずと自分に言い聞かせる。
そう、地震被害はそれなりにあったものの、日本は人も建物も組織も対応できていた。
地震だけなら、神戸の震災が生かされていたように思う。
津波はそれらを全てなぎ倒していった。

夜になった。
階下の子供は親が引き取りに来て帰っていった。
TVに映し出された、気仙沼の火事をとても直視していられなかった。
福島原発で、バッテリー車が足りないというニュースが流れていた。
頭が痺れていた。

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クラックを法規制強化で止められると思ってる奴は頭がおかしい -- あるアレゲ人

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