Pravdaの日記: ヒトラー暗殺計画
小林正文『ヒトラー暗殺計画』(中公新書)より。以下、カバー裏の紹介文より引用。
一九四四年七月二十日、シュタウフェンベルク大佐が敢行したヒトラーの暗殺未遂事件は、反ナチ派による最後のクーデター計画だった。この失敗はゲシュタポの苛烈な報復をまねき、勇将ロンメルも自殺を強要され、反ナチ抵抗運動は壊滅した。その後十ヵ月余りドイツは絶望的戦闘を続けた。本書はヒトラーが政権を掌握した時からいくたびか試みられた暗殺計画を跡づけ、その頂点として悲劇に終った七月二十日の反攻計画を究明する。
残念ながらこの本は絶版で入手困難ですが、初版が1984年と古いため、詳しく知りたい方は近刊の類書をオススメします。
マルク・ローテムント監督『白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々』(2005年)という映画がありましたが、主人公のゾフィー・ショル [wikipedia.org] とその兄のハンス・ショル [wikipedia.org] を中心とした白バラ抵抗運動 [wikipedia.org] は、たしかに「正義の行動」だったかも知れませんけど、青年の客気というか、ファナティックな印象を受けます。
ではドイツ軍高官が関与した、1944年のヒトラー暗殺計画「ヴァルキューレ作戦」 [wikipedia.org] は、実現性の高い「正義の行動」だったかと問われると、おいらはヘソマガリなので、「ドイツ軍上層部はプロイセン系軍閥貴族の巣窟で、伍長上がりのヒトラーへの反感と、軍組織を守るためにやったんだろう」と、斜に構えてました。
ところが、戦史に詳しい知人が言うには、高級軍人は以下の2つが必須とのこと。
- 戦争に勝つための計画を練り、作戦を実施すること
- 勝機を逸したら、可及的速やかに兵を退くこと
従って、1944年6月のノルマンディー上陸作戦の後、連合軍を押し返すのは無理と悟った軍首脳が、ヒトラーを暗殺して降伏しようとするのは軍人として当然であり義務である、と知人は力説しています。
その意見に手放しで賛成はしませんが、旧日本軍参謀本部の犯した過ちを重ねて考えると興味深いですね。なお、旧日本軍の中でも、東條英機の暗殺計画 [wikipedia.org] があったそうです。
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