Pravdaの日記: 山中伸弥教授をニューヨーク・タイムズが紹介
asahi.comの記事、万能細胞作った山中教授、NYタイムズが大きく掲載 [asahi.com] より。
11日付米紙ニューヨーク・タイムズは、山中伸弥・京都大学再生医科学研究所教授の人物像を紹介する記事を掲載した。万能細胞(iPS細胞)を人の体細胞から作った「時の人」は、米国でも注目を集めている。
記事は、科学別刷りの1面から4面に続く長文で、「冒険する性格は、彼の遺伝子に組み込まれている」という見出し。
あちこちから引っ張りだこの山中伸弥教授ですが、Wikipediaにも項目 [wikipedia.org] が立てられてますね。
しかし確か、海外のプレスに向かって、日本のお役人を批判してたんじゃなかったっけ?、と検索してみると、このブログ [hatena.ne.jp] にありました。日本語訳までしてもらっているので、以下引用。元のTimes Onlineの英文ブログ記事はこちら [typepad.com]。
日本の幹細胞研究に対する政府の態度には2つ大きな問題がある。まず、一つの幹細胞に関する実験のたびに500ページもの書類3部を提出しなければならない。これを書くのに1カ月、さらに政府の審査に1カ月、これでは英国のライバルがその間10回以上実験できてしまう。本気で競争しようと思ったら、研究者を一人首にして代わりに事務員を2人雇わなければならない。だからほかの研究者が、公務員仕事の代わりに実験に集中できるよう、幹細胞を人工的に作る方法を見つけたんだ。
それから日本の厚生省の気の変わりやすさ。長期研究を短い期間に押し込めたり、十分な資金を与えずに放置したり。問題は、事務官の長が3年ごとに変わることだ。新しい人が来るたびに、科学研究に足跡を残そうと新しい予算を立ち上げるが、科学的な根拠はなく思い付きだけで、すでにある研究プロジェクト(どんなに成功していても)から予算を奪ってしまう。基本的に、3年でプロジェクトが完成できなければ、あきらめろということだ。
なんとなく連想するのが、大リーグ入り直後の野茂英雄投手のこと。アメリカで活躍する前、野球評論家連中は「野茂のボールは大リーグでは通用しない」だの「英語が喋れないからノイローゼになって日本に戻って来る」だの、さんざん好き勝手に放言し、活躍し出すと今度は「日本男児ここにあり」とか「野茂を育てたのは日本野球」とか、手のひらを返したような浅ましい発言。
憶測ですけど、地味な基礎研究に予算を出し渋っていたお役人が、今になって山中教授を東京に呼びつけ、自分も名声のオコボレにあずかろうと醜態をさらしているんでしょうなあ。
YOMIURI ONLINEの記事、[解説]「iPS細胞」研究競争 [yomiuri.co.jp] より引用。
「iPS細胞研究を駅伝に例えれば、日本は(私)一人で走り続け、既に息切れした段階。何人もがたすきをつなぐ米国に対抗するには、研究所や大学の壁を超えて、『チーム・ジャパン』が必要」
ヒトiPS細胞を世界で初めて作製した山中伸弥・京大教授(45)は7日、渡海文科相と岸田科技相に相次いで面会し、激化する研究の現状を踏まえ、国内で研究者が結集できる場の必要性を訴えた。
記事の下の方に、こういう記述があります。
創薬、薬の効果を確認するのにも有効だ。iPS細胞から作った組織で、新薬の副作用など安全性を確かめるほか、病気の細胞に対する薬の効果を患者の皮膚から作製したiPS細胞で確認できる。
政府や学界より、民間の製薬会社の方がアテになるかも。
山中伸弥教授をニューヨーク・タイムズが紹介 More ログイン