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Pravdaの日記: 〔廉価DVD〕 西部戦線異状なし

日記 by Pravda

アメリカの反戦映画、『西部戦線異状なし』(1930年)。当時の映画としては2時間以上ある大作。

第一次大戦中のドイツのある町の学校。教室で老教授が愛国と名誉を説いて生徒を煽動し、理想に燃えた生徒たちは進んで軍隊に志願する。しかし彼らには西部戦線の過酷な現実が待っていた。食糧の不足、息が詰まる塹壕生活、絶え間ない砲撃の恐怖、次々と戦死する仲間、そして初めての人殺し。戦傷を負って一時休暇で故郷に戻ったポールが見たものは、いかに敵の戦線を突破するか空論にふける爺さん連中、相変わらず生徒を煽動する老教授と、その話に聞き入る生徒。戦場から戻ったポールは、もはや同じ教室に座っていたかつてのポールではなかった…。

いくら老人たちが口先で愛国心を讃えて勇ましい弁舌をふるおうと、結局は過酷な戦場で死んでゆくのは若者だけ、という強烈なメッセージを最後の20分間に凝縮し、休暇から前線に戻ったポールが戦死する一連のシーケンスは、映画史に残る不滅の名シーン。

ところで、日本公開版では、タイトル「西部戦線異状なし」の元となった、本当の最後のシーンがカットされているようです。しかし、個人的にはこういうエンディングの方が優れていると思います。

巨大なオープンセットと無数のエキストラはこの当時の大作映画の特徴ですが、シーンにせよセリフにせよ「映画内で全てを語らねばならない」という傾向がまだ残っています。逆に、現代に通じるモダンな映画の話法のひとつが、「洗練された省略」であることが分かります。ただ、新しい話法を示しても観客が理解できなければ無意味なので、映画文法とその受容との関係は、ニワトリが先かタマゴが先か、という厄介な話になります。

そうとう古い映画のわりに、フィルムの状態は良好です。アメリカ映画は上映用に焼くプリントの数が多く、保存のいい物も残っていますから、その点は古い日本映画の惨状と比べると羨ましい限り。

以下、DVD裏のデータより。

■ CAST
リュー・エアーズ
ウィリアム・ベイクウェル
ルイス・ウォルハイム
ジョン・レイ
レイモンド・グリフィス

■ STAFF
監督:ルイス・マイルストン
原作:エリッヒ・マリア・レマルク
撮影:アーサー・エディソン

公開年度:1930年
字幕スーパー、日本語字幕のみ
128min.
モノクロ
発売元:(株)ファーストトレーディング
購入価格:約500円 in Amazon.co.jp

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