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Pravdaの日記: 〔廉価DVD〕 過去を逃れて

日記 by Pravda

若い頃のカーク・ダグラス出演作品、と称して三本。まず第一回目はジャック・ターナー監督『過去を逃れて』(1947年)。

カーク・ダグラスというと、あのアゴの割れている俳優さんです。代表作は『スパルタガス』(1960年)とか『OK牧場の決斗』(1957年)あたりでしょうか。

映画の舞台は、アメリカのロサンゼルスに近いある田舎町。その町に流れて来たジェフは過去を一切語らない男で、ガソリンスタンドを経営していて、地元の娘アンと恋愛中。しかしジェフのもとに突然ある男が現れて呼び出しを受ける。ただでは済まないと思ったジェフはアンに自分の本当の過去を打ち明ける。ニューヨークで私立探偵をしていたこと。カジノ経営者のウイットに依頼され、金を持ち逃げした情婦キャシーを追ったこと。そのキャシーとデキてしまい、しばらく生活を共にしたこと。あるトラブルからキャシーと別れ、過去の全てを捨ててこの町に来たこと。呼び出しをかけたのはウイット。キャシーは彼とヨリを戻していた。覚悟を決めて彼の豪邸に単身で乗り込んだジェフに、ウイットは新たな依頼を…。

ジェフの役はロバート・ミッチャム。ガッチリした体格と、独特の眠たそうな目で何を考えているか判らないあたり、なるほどタフな私立探偵の役柄がピッタリです。カジノ経営者ウイットに扮するのがカーク・ダグラス。まだ若いものの頭が切れ、執念深くて他人を信用しないボスの役どころ。いわゆるフィルム・ノワールの映画ですが、ジェフ(ミッチャム)とウイット(ダグラス)、さらに情婦キャシー(ジェーン・グリア)の三者で繰り広げられる駆け引きは、よく脚本が練られていると思います。

監督のジャック・ターナーはフランス生まれで、15歳でアメリカに帰化。DVDの裏面に以下のような紹介文があります。

フランス出身の特異なB級作家ターナーが胸苦しいトーンで、かつ艶やかに纏め上げた屈指の一本

いくらホラー映画『キャット・ピープル』(1942年)を撮った監督とはいえ、B級作家と言い切っていいか個人的には疑問。『キャット・ピープル』は様々な映画テクニックを駆使した一種のカルト・ムービーだと思ってます。戦後になって経営が左前になり、製作費をかけられないRKOという映画会社にあって、これだけ作れたら立派なもんだと思いますが。

なお、この『過去を逃れて』もRKOで製作されたもので、フィルム・ノワールの傑作のひとつと言っていいでしょう。

以下、DVD裏のデータより。

■ CAST
ロバート・ミッチャム
ジェーン・グリア
カーク・ダグラス
ロンダ・フレミング
リチャード・ウェッブ

■ STAFF
監督:ジャック・ターナー
製作:ウォーレン・B・ダフ
原作:ジェフリー・ホームズ
脚本:ジェフリー・ホームズ
撮影:ニック・ムスラカ
音楽:ロイ・ウェッブ

公開年度:1947年
字幕スーパー、日本語字幕のみ
96min.
モノクロ
発売元:(株)ファーストトレーディング
購入価格:約500円 in Amazon.co.jp

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目玉の数さえ十分あれば、どんなバグも深刻ではない -- Eric Raymond

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