Pravdaの日記: 〔廉価DVD〕 ローラ殺人事件
ハリウッドB級ノワールの傑作より、第二回目は、オットー・プレミンジャー監督『ローラ殺人事件』(1944年)。
ニューヨークのある夏の日、美人広告デザイナーのローラ・ハントが散弾銃で顔を撃たれ、死体となって発見された。警察の刑事マーク・マクファースンは部下を率いて捜査を進める。容疑者は三人。ローラの婚約者で同じ広告デザイナーのシェルビー・カーペンター、ローラの後援者で高名な評論家のウォルド・ライデッカー、ローラの叔母でシェルビーと親しいアン・トレッドウェル。三人とも真実を隠しており、犯人の確証がつかめない。刑事マークは疲労困憊し、ローラのアパートを探索しながら壁にかかった彼女の肖像画を見つめる。死んだローラの過去や私生活を調べるうち、刑事マークは彼女に魅せられてしまったのだ。そこに突然…。
謎が二転三転するストーリーですので、これ以上は書きません。この映画もフィルム・ノワールの古典の一つと呼ばれていますが、「B級」の範疇に入るかどうか難しいところです。まずプロットが破綻していません。また、多くのB級ノワールでは、前半が良くても後半グダグダというパターンが見られますけど、この作品はしっかり後半のクライマックスに向かって進んで行きます。
また、撮影においても、B級ノワールに特徴的な、
- 奇抜な構図
- 陰影の強調
- 広角レンズによる遠近感
などは、あまり使われていない気がします。「口当たりのいいノワール」と言った感じでしょうか。カメラマンのジョセフ・ラシェルは、この作品で1944年度のアカデミー撮影賞の白黒部門を受賞。
ヒロインのローラの役はジーン・ティアニー。『幽霊と未亡人』(1947年) [srad.jp] でも見せたような、ちょっと気の強そうなところがチャーミングです。刑事マークに扮するのがダナ・アンドリュースで、『西部の男』(1940年) [srad.jp] にもチョイ役で出てましたが、まだ新人扱いの頃。その後、『我等の生涯の最良の年』(1946年) [srad.jp] などに出演。ローラの婚約者シェルビーの役はヴィンセント・プライス。1950年代のホラー映画出演が印象的な人ですが、この映画では優柔不断な色男を好演。こうして改めて見ると、背が高いんですね。
アカデミー撮影賞受賞作品として堪能するには、画質があまり良くありません。正規版(?)も出ていますが、値段が500円と3000円じゃあ、ちょっと迷うところです。
以下、DVD裏のデータより。
■ CAST
ジーン・ティアニー
ダナ・アンドリュース
クリフトン・ウェッブ
ヴィンセント・プライナー〔ヴィンセント・プライスの誤記〕■ STAFF
監督:オットー・プレミンジャー
製作:オットー・プレミンジャー
原作:ヴェラ・キャスパリー
脚本:サム・ホッフェンステイン/ジェイ・ドラットラー/ベティー・ラインハート公開年度:1944年
字幕スーパー、日本語字幕のみ
89min.
モノクロ
発売元:(株)ファーストトレーディング
購入価格:約500円 in Amazon.co.jp
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