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SS1の日記: セーラー服にスキンヘッド!

日記 by SS1

んな。オカザキ・キョーコな光景が見れるとは思わなかった。場所は,山手線から本郷へと抜ける道の途中。濃紺のセーラー服にスキンヘッドの少女が,歩いて行く。すげー。

そのシュールな組み合わせに,すれ違う人は立ち止まり,みな呆然として見送っている。まるでオカザキ・キョーコのマンガだが。何か引っかかる。その光景は,どこかで見たような,と思うのだが。思い出せない。

すこし観察していると,違和感が見えてくる。まず,足取りが異様に速い。それに,一心に前を見詰めているようにみえる。いや。前ではなくて,足元から三歩先をみつめ,周りのびっくりする人々を置き去りにして,つきすすんでゆく。

思い出した。ロバート・キャパの「パリ開放」だ。キャパの写真では,坊主頭の女性達が,いまにも泣きそうな顔をして追い立てられる姿が映っている。当時のワンピース姿にも,坊主頭は,やはりとてつもなくミスマッチで,衆人環視の中を歩いている姿が映っていた。キャプションには確か「パリを追放される,ナチスの愛人たち」とかかれていたように思う。

その写真とそっくりそのままの光景だった。よくみると髪形もファッションではないことに気がつく。それは髪型というようなものではなく,バリカンで無残に刈りとられた,トラ刈りの,茶パツの生々しい跡が残されている。

おそらく。誰かが,彼女に対する私刑として行われたのだろう。そして,私が,それを見るという行為そのものが,少女に鞭打つことになる。少女の髪をバリカンで刈り落とす? それだけの罪を,ナチの協力者と同等の刑罰をうけるだけの行為を彼女がしたというのか。

私は歩みを遅らせる。それに,少女が気がつくことも無く,自分の三歩先だけを見つめて,ずんずんと歩み去ってゆくのを見送った。

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