SS1の日記: インターネットはどこまで都市機能を実現するか?
ITバブル華やかなりしころにささげる。
昭和初期。 本郷,馬込,田端は文士村と呼ばれるように文人や画家が多く住んでいたところだ。しかしなぜ,本郷と馬込と田端なんだろう? 高校の自由研究で,この三つの文士村の共通点について考えてみたことがある。きちんと実証したわけじゃないけど。これら三つの文士村の共通点は「いずれも印刷所が近い」という点だと思う。ここで,「出版社じゃなく・・・」。というのがミソ。昭和初期の遅筆の作家は印刷所の近くに住んでなきゃなんなかったのね。だから,文士さんたちは,偏屈な詩人をのぞいて,印刷所と出版社から適度な距離のところに住んでいたというわけ。(ほんとかよっ!) そして,昭和末期まで,多くの小説家や文学者が東京の近くに多く住んでいたのも,まあ,似たような理由だろう。
いまでは,新人作家でも好きなところに住むようになってきるし,それも国内とも限らないくらいだが,ちょうどそのころに編集やってる人が沖縄に引っ越して,そのまま編集の仕事をしてるっていう話を聞いて,びっくりしたことがある。彼女がやってたのは書籍編集なんだけども,作家は東京で編集者が沖縄にいる,という・・・ ふしぎな話を聞いたわけだ。でも,ぜんぜん困らなかったそうな。
いまや,すぐれて都市的なものと思われていた出版のような業種も,それが当てはまらなくなりつつある。それをインターネットが可能にしたわけだ。たとえばスラッシュドット日本語版は,これまでドイツで編集されていたということを思い出してほしい。(ごういんすぎ?)
このように出版などの都市的な機能がインターネットで代替可能ということは,ある意味,インターネットそのものが都市である,と,いうことだろう。まあ,このあたりは使い古された議論だけどね。
ここで命題をひとつ。 え~と,次の仮定,
「インターネットは都市機能を代替する」
という私の考えが正しいとして。それでは,インターネットはどこまで都市機能を実現しているだろうか?
ここでは,東京のような大都市にあって地方都市には無いもの。という枠組みで考えてみる。たとえば,さきほどの出版社,いまでも本社は東京にあるが,インターネットによって遍在可能になった。じゃあ,地下鉄なんかどう? 地下鉄は無いけど,ガーディアンエンジェルスならいる。フリマは? ヤフオクでやってる。じゃあコミケ,個人のホームページなんて,コミケそのまま。デパートの地方物産展,楽天でやってる。ぴあ,gooとかyahooとか。神田の三省堂本店みたいな超大型書店,bk1とかAmazonとか。じゃ,東京タワー・・・
・・・とまあ,こんな感じに考えていくわけだ。んで,もし現在はまだインターネットに無い都市機能を発見すれば,それがネット・ベンチャーのネタになることが保証できる。(わたしの保証でよければ。) その逆に,ネット・ベンチャーがいかなる都市機能を実現しているかを見ることで,その将来性も評価できるというわけだ。 たとえば,山谷や大久保のようなドヤ街はインターネットに実現できるかな? たとえば,インフラなど公共物を構築するための日雇いの労働作業は,インターネットでも実現可能だろうか? ネットの手配師はどうやったら実現できる?
もしなにか,そういうインターネットに無い都市機能をみっけたら,べつに教えてくんなくていいから,ものはためしネット・ベンチャーやってみてちょんまげ。
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