SS1の日記: 批評の種類
「ゲームの批評を行なうのは、速報サイトではなく、レビューサイトであると思います。ゲームは実際に遊んでみなければ批評できないはずです。」*
筑波の写真美術館の館長が,『展評の仕方』とかいう記事を書いていたのですが,それを思い出しながら書くと批評の種類には3つのレイヤーがあるそうで,
1.紹介 タイトル名,その作品の出版社,発売日,デザイナーの紹介など,読者に有益な事実を伝えるためのもの。面白いかどうか,など感想レベルもあり。ゲーム雑誌のは,たいていこれ。
2.技評 いわゆる批評のこと。紹介だけでなく,もうすこし,テクニカルな評価を伝えるもの。テクニックそのものの紹介もあり。また,その評価も主観的ではなく,あるていどの客観的なものが求められる。ゲーム批評はこのへん。
3.評論 もっとつっこんだ,そのものの是非とか,倫理とか,思想とか,深いレベルのものが含まれる。『新現実』なんかの,ギャルゲー評は,これにあたる(・・・)
いわゆる攻略本は,批評じゃなくて二次著作物扱いなんだろね。
つまり,単に紹介してるだけってんでも,十分に批評の一つとして成り立ちうる。「ゲームは実際に遊んでみなければ」というのは,2の立場ですが,いわゆるゲーム雑誌のレビューも実際は録画されたデモプレイをライターが書き起こしてるんで,1と2の中間ぐらいになると思う。さてと,紹介という意味では,いくら言葉を重ねるよりもキャプチャー画像を掲示するほうが強いわけで,そういう意味じゃ,それにいくら文章をつけても,文章が主と主張するには,その画面上のサイズ比くらいしか根拠にならない。
だから,あの件は,批評かどうかは問題ではなく,ゲームのキャプチャ画像の取り扱い,たとえば。入手経路,許可の有無,引用の手法,引用した画像のサイズなど,がポイントになってると思う。つうか,もう,そんなのもなくて「送信可能化権の侵害の事実認定」だけか。
特定のルートで入手した宣材の取り扱いについては・・・ それぞれ業界の慣行ってもんがありますので,それをやぶっちゃいけない。けど,みんながそうじゃ,面白くも無いというのも事実。
けっきょく,自分で公正と思う引用ルールを開示して,みなが納得する批評を続けて,それなりの地位を獲得する。というのが,一番の早道かも。『ゲーム批評』みたいに。
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