SS1の日記: 春猫 -五月-
日記 by
SS1
GW 明けから,やたらと愛想がいい。近所のバーバーの猫のことだ。いつもなら,すみの椅子に丸まって,かけらも反応しない奴だが。こいつは・・・ 入り口に立っただけで,もうまっしぐら。
「にゃあ。」
とすり寄ってくる。
指先で挨拶してから,耳の下をコリコリしてやり,背中をなでる。気持ちよさそうにするのはいいが,抜け毛がすごい。よ~するに,ブラッシングがわりになでて欲しいのだな。わしわしとなでる。バーバーの中から,マスターが声をかける。
「おお。なんかなついてるね。」
「いや,こいつちゃうねん。」
マスターに,猫は夏毛に生え変わる時期だから体がかゆいんだよ。と解説する。猫は,もうでれでれで。ごろりとなって,お腹だしてる。
猫ってふつう,お腹なぜると怒るんだけど,それでも平気にしてる。けっこう楽しい。なでながらアテレコつけたり。
「あついにゃ,かゆいにゃ。からだがほてるにゃ。
へっへっへ。ええんかぁ。ほれ。ここか。ここか・・・」それじゃ,鶴光のオールナイトニッポンだよ。ともあれ,こりゃ春からもてもてだぜ。とわたし。だが,マスター,
「・・・そいつ,オス。」
「い゛・・・・ 」
春猫や,冬毛暑しと媚を売り。
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