SS1の日記: SRB-Aトラブル:ノズル破孔
これで,原因が特定された。と思う人も多いようなんだけど,私にはそうは思えなかった。報道では,あっさりノズルの設計ミスとかいってるけど,ほんとかなぁ・・・ と思っているのだ。
これまで事故原因として説明されてきたノズルの過大エロージョンだけでは,ああもあっさりと再現したりしないんじゃないかと思うのだね。ふつう。
さて,今回の結果は,結構深刻なものだと思うのだ。というのも今回の実験はH2A F8用のSRB-Aコニカル・ノズルだったんだけど,F7に予定していた(んだっけ?)ベルノズルのSRB-A2も,今回の実験結果を受けて見直す必要が出てくるだろう。というのは,約97秒の燃焼時間のほぼ半分51秒で破孔してるわけで,F7用のベル・ノズルでも,焼損量は半分になってるだけだから,信頼性では,あんま変わらない結果,100秒目に破孔とか,になりそうである。また,事故率も予想より,ずっと高いことが実証されてしまったともいえるわけで。ようするに,ベルノズル化は有効な対策とは言い難くなってしまったのだ。
あと,記憶違いかもしれないんだけど,今回の実験は打ち上げ遅延による劣化も評価項目になってたと思う。ソースは読売新聞だと思うけど,はっきりしなかった。だから,あとは,もし,そうだったら。の話し。
で,打ち上げ遅延による経年劣化がトラブルの原因に浮上してくると,かなり話しが変わってくる。経年劣化しやすいパートといえば,ノズルは除外していいだろうから,第一容疑者は推進剤ってことになる。
推進剤ってゴムとかアルミとか火薬とかを混ぜ合わせたものだから,かなり急速に劣化するんじゃないかと思う。たとえば,こんなかんじ
1.打ち上げ延期の間に,推進剤の固体燃料が劣化し,縮むとか,固くなるとかする。
2.それが打ち上げ実験時に燃焼圧で膨らみ,ひび割れたりする。
3.ひび割れに沿って流れた燃焼ガスが,ジェット流になって,ノズルの一部をけずる。
4.進行した局所エロージョンがノズルを破壊する。
5.以下,報告と同様。とか。これまでの失敗木につながる別の事故原因も考えられる。
こういうことを考えてしまうのは,やはり局所エロージョンだけでは説明しきれていないと感じるからである。
そもそも,再開は今回の実験で異常が見つからなければ,でスケジュールが組まれていたんだから,いくらかの遅延は,きちんと挙げていかないとね。でないと,また付け焼刃の対策になってしまう。
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