SS1の日記: comics: リンガフランカ
また読み返したりして。
今回,読んでてきがついたのは,フキダシの処理。コマの枠線とのつながりで,3種類あるのだ。一つは枠線に切られているやつ,もうひとつは,複数コマに渡って浮かんでいるやつ,それから,フキダシがコマの枠とつながっているやつ。
つまり,コマの上と下と真ん中の三つのレイヤーにフキダシがかかれているわけね。
そうやってフキダシとコマの枠線に注目すると,コマにも3種類のパターンがあることがわかる。ひとつは,普通のコマの間に隙間のあるやつ,それから,回想シーンに2重枠線のパターンを使っている。それから,もうひとつある。コマの枠線の隙間を無くして,線だけでコマを区切るやつ。回想シーンは,ふつうは,黒ベタの枠線だけど,墨を流し込むような表現にしてあり,これまでと意味付けが違っている気がする。
これを場面転換に上手く使ってるのね,たとえばマルMグランプリで,ライブが始まる場面で,それまでの隙間のあるコマが,線で区切るコマに切り替わることで,コマの切り替わりのすばやい感じなんかが表現されてて,カットイン,フラッシュバックの表現になる。それによってライブの緊張感やスピード感が表現されてる。で,それをじっと見つめるプロデューサーのカットに切り替わると,また隙間のあるコマ割が復活して,こう,一歩ひいたというか,落ち着いた気分にもどす。
つまり,コマの隙間の使い方が独特なのね。はじめのフキダシの話しにもどすと,吐息なんかもワク線に溶けてて,コマの隙間を空気みたいなものの表現に使っている。あるシーンでは空のカットと事前に掲示しておいて,次のページでは,その空のトーン処理をコマの隙間に行うことで,さわやかな空気みたいなものを表現している。
つうことは,隙間の黒ベタも,回想シーンの記号としてではなく,カットによっては夜の帳の空気とか,暗転した舞台,閉じたまぶたの裏を表現しているようにも読めるわけで。
う~む。
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