SS1の日記: books: はやぶさ 不死身の探査機と宇宙研の物語
で,まあ私も買ってしまったんだが・・・
(要約は省略)
いわゆる「××××を語るなら読んどけ」というタイプの書籍ではなかった。それに参考文献,参考URLの記述が無いので「この本を手がかりに・・・」という入門書にも向かない。また,技術的にぼかした内容だし,たとえばリアクションホイール故障の最新報告は,無視している。あと,yosukeによる「Science掲載の論文は読んでいないみたい」という意見については,さすがに読んでいないとまでは思わないのだが。冒頭のツカミでつかってるもんで期待しながら読んでいると最後まで米サイエンス誌の記事への言及が無いのでがっくりする,というのが本音。
同書に記述は無いが著者の吉田武は,JAXA宇宙教育センター参事でもあるらしい(*1)。つまり,中の人が書いているわけだ。こないだの『有人構想』と一緒で,中の人は書けることに限界があるんだと思う。でも,はやぶさのこれまでの経緯や,宇宙研のおいたちについて,よくまとまっていると思うし,高校生以下の読者なら,お勧めできる本。たぶん作者は読者に中学生を想定していると思う。で,高校生以上なら,これをきっかけに米サイエンス誌とか読んでみればいいんじゃないかと思う。バックナンバーは大きい図書館にいけば置いてあるよ。
著者の宇宙教育センターというポストやこれまでの著書から考えるなら,ペンシルロケットの再現実験を中心に,もっと詳しく書いてくれたほうが,私としては面白かったようにおもう。
ちなみに米サイエンス誌の特集記事は,はやぶさミッションの立ち位置をわかりやすく示してくれる。「はやぶさ2」のことを考えるなら,こっちは必読。
"The Falcon Has Landed" Baker 312,米サイエンス,*,和文要約,非公式翻訳
松岡正剛の『虚数の情緒』書評 *
yosukeの書評 *
(*1)それよりも『オイラーの贈物』で有名な数学エッセイストである。
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