SS1の日記: 八卦よ~い。の9
講習会の最終日です。
龍形の走圏
気血を練るかんじで。いつもより静かに,ゆっくり回っております。
参加者数は,18人と講師,通訳,記録の3人。荒川スポセンは,これぐらいがちょうどキャパってかんじです。これまでの初級者クラスとは違って,上手そうな人とか強そうな人とか沢山いる印象がありました。なんか,間違って上級クラスに来ちゃった気分。
私が注意されたポイントは,主に肩。
1.肩のネジリ 会場がキャパギリギリなので,ぶつからないように,と,つい,前方確認をしてしまうため。
2.手の位置 なんか,基本形に戻された感じです。
3.塔手の肩 夏の講習でもされたんですが,差し出しているほうの手の肩が上がっていること。今期講習での走圏練習は,今回で3日目。できれば,あと一日やりたかった・・・
走圏で気血を練る
いつも一人でやってるせいか,走圏中は耳を澄ませるクセがあるんですが。そうすると毎回毎回,うめくほどキツく走圏をやってらっしゃるかたが,いることに気がつきました。イメージとしてはアレなんですが,意地っ張りの江戸っ子が二人で銭湯行って我慢比べをする落語を思い出します。え~,下町には,本気で熱い銭湯がありまして。あまりに熱いので何度かと見たら摂氏47度という,殺人的な銭湯もあります。で・・・
1.ヒザまで浸かっている 熱いけど,けっこう平気。
2.腰まで浸かっている 平気なフリをしているが,吐息に熱いものがまじってくる。
3.腹まで浸かっている 呼吸が荒くなってくる
4.胸まで浸かっている フーフーと呼吸し始める。汗が流れる。
5.肩まで浸かっている ウーウーと唸り,顔が真っ赤になる。
・・・というような具合で,聞いてるだけで,気血の上がり具合が判るようになったり。
そうやって聞いていると,一回目の走圏練習と二回目では,気血の上がる早さに違いがあるのがわかります。このあたりは,自分でも感じているんですが。この気血の上がり具合にあわせて,運動も強くしていかないと,それ以上の気血は得られないわけで。このところの私の走圏が,上記で言えば3止まりなのも,ちょっと負荷が足りないんだろなとか。
発力(はつりょく)
通訳の方が「発力とは八卦掌における,発勁(はっけい)のことです」と説明したとき,会場が一瞬息をのみました。発勁すよ,発勁。それを初心者クラスで。で,講師がする発力の説明を聞きながら,「やっぱり」という気持ちもあった。だって,易筋体操って,発力の練習としか思えなかったんで。あれが伏線だったよね~。とか。
で,発勁ですよ,発勁。というか発力。
あの中国武術を目指す人なら,一度は「宴会芸で発勁をドカンドカン打ちたい」とか,「半年で発勁を身に着けるのは不可能」とか考える。あの発勁です。それを入門半年目で,受講時間が合計十数時間の人間に教えますかね。ふつ~。
その発力のやりかた:
1.馬歩(足は平行)して両手を広げ右手を向く。
右手は掌底を向けて,構える。手は高く目線が手首か甲のあたりに。
左手は,構えた右手の延長線上に,ヒジは軽く曲げとく。
2.左足を踏みこむと同時に,両手を開くように右手で打つ(これが発力)。打ちおわると,半歩くらい前進します。
3.上記を1秒間に3連射でやる。(ドン,ドン,ドンというかんじ)。
4.打ち終わったら反対を向いて,おんなじ用に・・・
手順としてはこんな感じ。原理は,ようするにあれでしょ。易筋のときの馬歩で蹴って,同時に易筋でできる背中のゴムを引き絞っといてからパーンと放てば(・・・といっても放つ方法がわからないが),それで発力になるんだとおもう(*1)。
で,やってみましたよ・・・
1往復目:講習30分前に食べた「キノコとアサリのスパゲッティ」が上と下から漏れそうになる。
2往復目:下から漏れないよう,必死で括約筋を閉める。視界がにじんでくる。
3往復目:足が震える。呼吸が上がる。
4往復目:足がよろよろしてくる,視界が上から暗くなってくる。
・・・ブラックアウトしかけました。マジで。
で,師匠はニコニコして一言「では,次の形です」。
うん。おかげさまで師匠が「ニコニコ」してるときがどういうときか,とても良くわかりました。八卦掌では,発力には4パターンあるんだそうで,立て続けに,それをやりました。あとの3つは良く覚えていません。それぞれ,こんなかんじ。
その他の3パターン
・片手で打つやつ。
・雪かきするやつ。
・わっしょいするやつ。
その後は,もう意識が混濁したまま,10分の休憩を聞いて,お外へダッシュ。
後半は双換掌(龍のように上がったり下がったりするやつ)と,その一部の三角歩など。双換掌などは,もう,どうやって覚えればいいんだか,お手上げ状態。みようみまねでもいいから,ある程度は事前にできてないと,さすがに迷惑だなと反省。
最後の走圏(龍形)
それから最後にやった走圏が,いままでになく軸がしっかりしてて,とても印象的な感覚だったのを覚えています。軸とは,体軸と走圏の中心の両方。どちらも,今回の講習参加時はブレまくってたので,これが一番の成果かなと。
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文章3段
その後の宴会についていって,私を探してた,ざしきぼっこさんに捕まる。どうも,私の実力を有段者くらいに見積もっていたような・・・ いままで,気づかれなかったのもそのタメというか。でまあ,はじめて受講者仲間から自分の日記の感想を聞いたわけですが,ともかく「2軸感覚」の話が面白かったそうな。なるほど。
自主錬は,独りか,グループか。
「2軸感覚」は,8月の講習会から探し始めて,ようやっと11月に人に話せるレベルになったわけで,そこまでに,およそ3ヶ月かかってる。んでまあ,困ったことに,こういう身体感覚を探しているときに,途中で,そこに指導を受けてしまうと,その感覚がリセットされてしまう。
もう一つ。「2軸感覚」を探すと,腰が高くなったり含胸亀背がくずれたりするデメリットがある。それで,私の場合は「2軸感覚」を繋いだまま3ヶ月以上かけて,ゆっくりと正しい姿勢に持ってったわけだけど,指導者に付いてたら,そんなこと許してもらえないだろう。誰が指導者であっても「正しく走圏ができるようになってから,探しなさい」と言われるはず。
もちろん,見つけた身体感覚が間違っている場合もあるし,そのために悪いクセが付く事もある。その「2軸感覚」だって,それが正しいかどうかなんて判らない。独りで練習するということは,そういう不安を常に抱えていくことになります。
それに独りでは形を覚えるのに時間もかかる。この半年で私に出来たことは,走圏の龍形と熊形それから単換掌の歩法(コウハイ歩)だけ。今回の講習で覚えたのは易筋体操(馬歩)と単換掌の形を取るところまで。たぶん,このペースだと,この半年は単換掌の個人練習で終ってしまう気がする。これからの練習も独りで行くか,それともグループに参加するか,悩ましいところではあります。
*1 原理:私が勝手にそう思っているだけなので信じないように。
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