SS1の日記: ひとりでも走圏
我只是把我覺得好笑的事拿出來説而已
冬の講習の日程も決まり,そろそろ自分の課題を仕上げとかなきゃと焦っている今日この頃。まあ中には「課題ってなにそれ?」な人もいらっしゃるとおもいますが。判りやすくいうと講習の中で行われた練功の中で「自分が出来てないな」と感じたところ,指摘されてるところの修正,改善であります。それは,もちろん人それぞれでありまして,たとえば体幹部のネジリであったり(これが出来ると蟹形の構えができるようになる)。抓地(字あってるかな,これは足首を痛めないために重要)とか。あるいは平起平落(そもそも,これができないと走圏にならない)など。まあいろいろあるはず。
龍形の塔手の肩のこと
でまあ,私の課題といえば「龍形で塔手の肩が上がってしまう」という問題の解決。龍形というのは,相手に対して横向きに構えて,近いほうの腕を相手の顔面に向けて構えて(こっちの手を塔手という),でもって,もういっぽうをその塔手のヒジの下に控えているポーズ。もっとも中国拳法らしい姿勢といいますか。
このとき「龍形で塔手の肩が上がってしまう」のが私の龍形の欠点でありまして,初めて受講したときから,必ず李師匠にチェックされてるポイントだったりします。この指摘の仕方がまた,いやらしいのです。毎回,講習のはじめの日程に龍形走圏の練習が入っているのですが,基本的な要件(含胸亀背・・・)の確認が済むと,ぐるぐる回ってるところに李師匠が近づいてきまして,塔手の肩のところに出来るヘコミに指をあててクッと下に押すんですね。そうすると,つられて手先が10センチほど下がる(本人的にはこれでいっぱいいっぱいなんです)。それを見て李師匠はちょっとビックリした顔になって手の位置を持ち上げる。そうすると肩が一緒に1センチぐらい上がってしまう。それを確認した李師匠は「さみそうな顔をして」そのまま,ほかの指導に行ってしまう。
これを一期に一回だけ必ず指摘するのね。でもって,通訳の方が目撃したような女子に対してやってたような懇切丁寧な指導は一切なし。ただ欠点を指摘するだけ。うぐぅ・・・ である。
それが良くないのはわかる。李師匠の肩とかは龍形に構えても肩がすっと落ちてて,そこから塔手が水平から10度くらい上に向かって,これまたすっと伸びてるのね。単純にあんなのムリだぁと個人的には思っているのですが,前述のように既に3度指摘されてるんで,次は無いかも・・・ であります。
身体感覚から始めること
でまあ,なんとかしなきゃ。と。今回はその試行錯誤の話。ほんとは自主練に参加して諸先輩から教えを請うほうがいいんじゃないかとは思いますが「手順は大事だよ~」という先輩に「そんな,ナンパ覚えたての大学生みたいなコッパズカシイマネが出来るか!」と(脳内で)タンカを切ってしまった手前,それをするのも気が引ける。だもんで・・・ まあ,いつもどうりに「はじめに身体感覚を探して,それから練習してみる」という,ちょっと非常識なパターンで練習を開始。通常は反対だと思うのだね。まずきちんとした型を身につけて練習を重ねるうちに,身体感覚が出来てくる。そういうものだと思います。じっさい,そのほうが上達も早いと思うし。
ただまあ,こっちのやり方にもメリットはある。
1.ブログのネタになる
いや。ぶっちゃけ最初はそれが目的で身体感覚を追及してたんですが,いつのまにかそれが自己目的化してしまいました。
2.応用範囲が広い
私のもう一つの趣味にバイクがあるんですが,こっちに応用しようとすると「単換掌」みたいな具体的な技をバイクに掛けるわけにもいきませんから,もっと基本的な身体感覚みたいなもののほうが応用が効くと思います。たとえば,2軸感覚の場合は,バイクのテクニックにステップ加重でバイクを旋回させるテクがあるんですが,これに走圏でつちかった2軸感覚を応用するとめちゃくちゃ良く効きます。おかげで,レーンチェンジくらいならステップワークだけでスカッスカッと切り返すことができるようになりました。これは便利。
3.身法の基準になる
たとえば端腰という腰の反りを取って真っ直ぐにする,身法の中でもけっこう重要な要件があるのですが,これを「なんとなく」でやるのはかなり難しいです,見た目でもはっきりとしたことは,李師匠でもなければ指摘できませんし,もともと普通にしてると腰の脊椎は反っているわけですから,単純な感覚だと丸めているように感じるはずです。初めてやった人はかなり悩むかも,です。
でも,2軸感覚を基準にすると端腰ってシンプルなのだね。2軸感覚で姿勢を作る場合,股関節から通ってくる2軸感覚をまっすぐ肩甲骨に当てる感じになります。このとき骨盤の後傾度が重要な要素で,前傾してると2軸感覚はお腹や胸に抜けて行きますし,逆に丸めすぎるとこの感覚は背中に抜けてしまいます。だもんで,2軸感覚が通る骨盤の後傾角は一つしかない。それがそのまま端腰になる。ということは逆にいえば2軸感覚を見つけてしまえば,あとは悩む必要が無い。ということになります。実際には練習を重ねて身体が出来てくるのに従って細かく修正していく必要があるんですが。それはそれとして。もともと2軸感覚を探したのはそういう目的ではなかったのですが,結果としてこっちを先に見つけてしまったので,それ以来,端腰で悩んだことは無いです。
塔手の肩を動かさない練習
話をもどして。まず最初に探したのが肩を動かさずに上腕(ひじ)を動かせる範囲。これは,こんな感じで練習しました。
1.肩を落とす これは,首筋を意識して伸ばすようにすると一緒に肩が落ちます。ヒジは降ろした状態で無理なく一杯に落とします。
2.ヒジを上げる 肩が一杯に落ちた状態で負荷を掛けずにひじを上げます。腕を伸ばした状態で上げようとすると,けっこう筋力を使いますので,そうするとつられて肩も上がります。だもんで,ヒジをまげて,指先を鎖骨に添えて,そこを支点にヒジを上げてみるようにしました。また,上げるとき首筋を伸ばす意識は保ったままにしてください,そうしないと,肩があっさり上がってしまいます。
3.反対の手を添えるときは骨に その前は肩が動かないように反対の手を肩に添えて抑えながら上げてみたんですが,筋肉が盛り上がっちゃうので肩の高さの変化が見つけにくいです。反対の手を添えてやってみるときは,肩の筋肉を避けて肩関節や鎖骨など筋肉のないところに手を添えて動かしてみると,肩の動きを確認しやすいと思います。
最初は,こんな感じで始めました。練習場所は,その辺の喫茶店とか。ちなみにこの身体感覚を探す練功は見た目がおよそ練習ぽくないのが欠点でして。傍目には「50肩になったおじさんが肩をマッサージしながらウェイターを呼ぼうとしている」ようにしかみえません。思えば2軸感覚探しているときも似たようなもので,ぼーっとつったって足踏みしたり,熊形に構えて一歩踏み出したところで,そのまま動かないでいて,ときどきカカトをコツコツと上下して床の固さを確かめていたり・・・ とまあ。なんか非常にバカっぽいです。で,実際の練習でも見た目の変化ってほとんど無いですし。じっさい,この日記を読んだ人でも,SS1本人を目撃してしまうと・・・ 真似しようっていう意識が失せるみたいです。はい。
さて,そうやって,50肩のおじさんがウェイターを何度か呼んでいるうちに,ヒジが一杯に上がる角度がなんとなくわかるようになります。角度でいうと(真下が0度,真上が180度として)およを80度くらい。なで肩の肩のラインとほぼ直線になる程度。ググッて見ると,肩を動かさずにひじを上げられる範囲は120度くらいのようなのですが,とくに肩に異常があるわけではないのですが私の場合80度前後が限界でした。
肩を動かさずに単換掌の練習
ヒジが限度まであがって止まる感覚というのは,逆に言えば肩を動かさずに上腕(ヒジ)を動かせる範囲の感覚が出来たっていうことですから,それをベースに単換掌を練習してみました。これがキツイ。
上腕の稼動範囲の上限で回す
どこがキツイのかというと,たとえば単換掌で始めのコウ歩をしたとき,同時に塔手をしぼっていくのですが,このときのヒジの軌跡って,じつは上腕の可動範囲の上限をそのままなぞっているんですね。はじめて気がつきました。やってみると,その後の動きもすべてその上限で動かすようになってる。で,肩を一杯におとしてヒジを一杯に上げて,その上で水平にヒジを動かす。そんな動きやったことないんで,肩はボキボキ鳴るし。また首筋とヒジを同時に意識しながら肩の状態を保つのもかなり難しいです。あとの要点はボロボロ。だけどまあ,今は肩だけとりあえず。で練習。
無理ヒジは禁物
肩の可動範囲を無視してヒジを無理に上げすぎると,すぐ肩関節が痛くなります。肩ってのはじん帯もなくかなり弱い関節らしいので,あまり無理をすると肩が亜脱臼したまま直らなくなる危険もあるようです。だもんで,ヒジの位置が李師匠などと比較して低すぎるなと感じても,無理はしないで上限をなぞるようにしたほうがいいです。それでも肩の可動範囲いっぱいなので,それだけでも大変です。まずは,その範囲の肩の関節が滑らかになるのを期待しましょう。
それにしても低いなと思っていたのですが,その原因はまた,別のところにありました。
上腕骨と肩甲骨と鎖骨の関係
そもそも「肩を動かさず・・・」とは,どのようにするのでしょうか。肩関節の構成要素を調べてみると,上腕骨,肩甲骨,それから鎖骨で構成されているようです。これまでの練習での身体の変化みると,このうち肩関節と鎖骨の関係はむしろ緩くなるようです。しっかり練習した翌日などに目が覚めると,背中(とくに肩甲骨まわり)がベッタリ潰れて平らになってる状態になってることがあります。たぶん,この状態でレントゲン写真を撮れば「鎖骨の肩関節が亜脱臼を起こしている」と診断されるんじゃないかと思います。これは亀背するとき,肩甲骨を一杯に広げようとするから,その分だけ肩と鎖骨の関係は緩くなるんじゃないかと考えています。
では,肩甲骨はどうか? ネットで調べてみると,肩甲骨と上腕は完全に分離した動きをするのではなく常に連動して動いているみたいです。たとえば上腕を2動かすと,肩甲骨は1だけ動きます。それをじっさいに確認してみました。手順はこんな感じ
1.手を背中に回して,もう一方の肩甲骨を触っている
2.そのままもう一方の腕を動かす。
はじめ,ヒジ(上腕骨)の可動上限(80~120度あたり)まで肩甲骨は動かないもんだと思っていました。が,実際に動かしてみると,30度くらいから肩甲骨が追従して動き始めます,でもって可動上限に来ると鎖骨と肩が動いてさらに肩甲骨と上腕骨が動く。という感じになってるみたいです。よく古武術とかで肩甲骨で力を出すんだ。なんていう話がありますが,上腕と肩甲骨がここまで連動しているとは思ってなかったので,なるほど。というか,むしろ肩甲骨の動きがそのまま上腕に繋がっているわけだから,それはまあ,そのとおりになるなぁと納得。だからむしろ腕を動かすときは,上腕を動かすんじゃなくて肩甲骨を回すと思ったほうが正しいのかもしれない。
そんなわけで,この「背中を掻きながら人を呼ぶ動き」というか,女子だったら「背中のファスナーを後ろ手に上げながら,手伝って,とおねだりする動き」の練習をしました。喫茶店で。こういう練功をやってると,なんか人として重要なものを捨ててしまっているような感も・・・
肩を上げず肩甲骨を旋回してヒジを上げる
こうして,いろいろと掻き捨てているうちに,なんとなく肩甲骨の動きがわかってきました。たとえば,亀背するときに肩甲骨を前に押し出すように広げるのですが,そういう平行移動の動きのほかに,上腕の動きに合わせて肩関節を中心に旋回する動きも肩甲骨は出来ます。これを固定すると,上腕(ヒジ)が途中で止まるわけです。で,肩甲骨の回転を意識して指先を鎖骨に当て,鎖骨を動かさずに肩甲骨を回転させるようにしてみると,あるときヒョイと120度あたりまで肩を動かさずにヒジを上げることができました。なんだ,出来るじゃん。
んでまた龍形の練習をしてみるとやっぱり上がりません。80度までです。あれこれ試行錯誤して判ったのは「亀背してると上腕があがらない」ということでした。最初に上がったのは亀背を忘れててそれで肩甲骨周りの筋肉がリラックスしていたので,それで回ったようです。で,いっぱいに亀背すると筋肉が緊張した分動かしずらくなります。ということはですね。いっぱいに亀背したまま,肩甲骨周りをリラックスさせれば良いと。やってみました。
「・・・・・」
えーと。無理でした。もうちょっと練功を積めばできるようになるのかもしれませんが私には無理です。さて,んでもって,どうしたものかと。試行錯誤して,肩甲骨の下だけ押し出すような身体感覚を見つけました。手順はこんな感じ。
1.いっぱいに亀背する
2.塔手をこれまでの可動範囲上限(80度)に構える
ここまでは,いままでと同様です。
3.そこから肩甲骨の下を押し出す
イメージとしては,肩をそのままに肩甲骨の下のわきの下辺りの筋肉を意識しながら,かまえた塔手の掌底で相手(仮想)のアゴを突き上げるように押し出すと,95度くらいまでヒジが上がります。ここまで個人的には長い長い試行錯誤の末の話なので「なんだ,わかってみればかんたんじゃん」という感じ。
この「肩甲骨の下だけ押し出す」というイメージのトレーニングは,以下のような手順で実施しました。
1.肩を完全にリラックスさせる 亀背したまま肩甲骨まわりの筋肉をフリーにするのが理想ではあります。が,そこまでは私にはできないので,ムリに亀背しないで首筋を伸ばすことだけ意識して肩を落とした状態にします。
2.アゴに手を添えたままヒジを突き上げる その状態から,アゴ(顎関節とアゴの先の中間辺り)に下からそっと指を添えた状態にして,その姿勢のまま,肩の力は抜き肩甲骨の回転だけで,そのヒジを突き上げるようにします。このとき,反対の手を肩甲骨に添えておいて,その肩甲骨の動きを確認しながら練習します。
というようなかんじで。上記のような・・・ えーと,「物思いに耽りながらブラのホックをさわる動き(12月9日付けの読売新聞に寄れば男性用のもあるそうです)」の練習をしておくと,動きのイメージを上手くつかめると思います。
ここまでの考察から,私と同様な初学者の場合,ヒジが上がらなくて苦労しているのは,どこかが間違っているわけではなく,上記の肩甲骨を回すコツを知らず,かつ身法を満たしているために上がらないパターンが多いのではないかと思います。上級者の場合は(これは推測ですが・・・)武術的な動きの中から同様な感覚を発見したか,まじめに練功を重ねているうちにある日,亀背したまま肩甲骨周りの筋肉をリラックスさせる感覚を見つけたのだと思います。李師匠が直に指導して出来るようになった方の場合は,手順というよりは,動きの指導が先ほどの後者の意味(肩甲骨まわりのリラックス)で正確だったんだろうと思われます。
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追記:こういう日記を書いているとたまに「教えて」と来る方がいらっしゃるのですが・・・ 無理です。というのは,私と同様に龍形を構えてて塔手の肩が高くなってる人を見かけることはあるんですが,その原因が単に肩が上がっているのか,それとも背筋(脊椎)が曲がって肩が傾いているのか,この二つの区別が非常に難しく,とくに龍形のようなネジリを伴う姿勢だと,私の練功度では判断がつけかねるのです。肩の可動域もひとそれぞれであるし。だもんで,私に聞かれても教えようがありません。ていうか,そもそも指導資格ないし・・・ だし。とはいっても教えてみたい,というのもあるんだな。こうゆうふうに独りでやってると,自分の結論が正しいのかどうか判断がつけかねるので,誰かモルモットになってくれないかな。という意味で。
てなわけで,もしも指導を受けたいというかたがいらっしゃれば,「秘密厳守」かつ「結果は自己責任」で,お教えします。指導内容は上記の,
「50肩をマッサージしながら人を呼ぶ動き」
「背中のファスナーを後ろ手に上げながら,おねだりする動き」
「物思いに耽りながらブラのホックをさわる動き」
の3点・・・ それ,なんて羞恥プレー?
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