SS1の日記: manga: 聖☆高校生⑪、小池田マヤ 1
あの都条例の通過後に読んだので、ちょっとびっくりした。いやまあ。強姦を肯定的に描いたのってはじめて読んだし。
これは、少年画報社のヤングキングに連載された作品で、今回が最終巻になる。
掲載誌からわかるとおり思春期のアレコレを高校生向けに描いた話し。
読んでいると自分の高校時代のことをアレコレと思い出す。このマンガのようなことは何もなかったけど。ハイティーンの時分は、このマンガの主人公のようにエロいことで頭いっぱいだったような気はする。
まあなんつうか。高校生でもやるやつはやるので、こういうマンガでもいいから、まともな性知識つけといて欲しい気はする。
私の高校生のときの思い出と言えば、近所に潰れかけの映画館があって、初回上映の割引きに、学生証も提示するとニッカツ作品(笑)が400円で見れたりなんかした。
今ではコンビニで売ってる雑誌の付録DVDのがずっとエロいのだが、まあそういうのどかな時代もあった。
このマンガがスタートした時期(12年前)は、まだコンビニのゾーニングはなかったと思う。だからというか、当時は高校生が読んでいる可能性も意識した、ある意味で真面目な作品も多かった。
いまコンビニによると、通り沿いのマガジンラックの左はしに封印されたDVD雑誌があって、反対の右端にはレディコミが置かれている。
そのレディコミで連載しているのは、『キャリアこぎつね ぎんのまち』『海月姫』『ちはやふる』など、マンガとして面白いし、それは悪くないんだけど、エロは駆逐されてる。
都条例の件については、作者は確信犯なんだろうなと思う。つか、そういうのを確信犯的にする女性が、この作品のヒロインである。
はじめに、びっくりした。というのは、ここまで「強姦」を肯定的に描いた話しは、男性向けでははじめてだったから。むしろ、ハーレクインなんかである話し。
あの都条例が対象とする作品が、条例の提出側が黙ってるのもあるけど、いまだはっきりしないというのがある。
これまで、女性作品が「わいせつ図書」で訴えられた。という話しは、聞いたことが無い。脱税ならあるが。
たぶん。jbeefさんの言葉を借りると、女性作品は刑法の要件を満たすのが難しいんだと思う。
つか、あらたに施行された都条例を適用することで、この作品ははじめて違法にできるだろう。
読めばわかるが、その性描写の濃厚さにくらべれば、そのエロさ(性的な刺激)は最小限に押さえられてるように思う。
作者の技術力からだと、同じ描写でも3倍くらいエロくできる。本来は、そういう風にする予定だったんじゃなかろか。
そのあたりは、ナイーブな読者に配慮したのだろうか。
いずれにしても、新たに制定された都条例を基準にすると、この作品はゾーニング対象に分類されるだろう。そしてそれは、事実上の発禁処分になる。
この作品の連載スタート時に、高校生だった少年は、そろそろ30代にさしかかっているころだし。連載当時のルーズソックスは、懐かしさしか起こさないだろう。
はじめに、書いたように、こういう教育的なマンガはいまどきないし。
少女マンガ史でいうと、昭和24年組の『風と木の詩』や『トーマの心臓』などの正統派の延長上に、この作品は位置づけられると思う。
ともあれ、来年施行される都条例によって、こういう作品を新たに作ることが違法化されることになる。
こないだ書いたように、それを回避したければ、「芥川賞」に応募するくらいしかないんじゃなかろかと。
作るのが違法って (スコア:0)
> ともあれ、来年施行される都条例によって、こういう作品を新たに作ることが違法化されることになる。
作るのが違法なのと未成年に見せるのが条例違反なのはあらゆる意味でまったく違うと思いますが。
まあそうやって自粛と萎縮を促すのが狙いなんでしょうけど。