Seyfertの日記: SecondLifeのスクリプトエンジンがMonoベースに 42
仮想空間内で自由に創造できるというのがウリの「Second Life」。
その「自由」の中核技術の一つにサーバーに仮想機械エンジンが搭載されているというのがあります。
#MMORPGのマクロと違い、作った物ごとに「仮想機械」として別のスクリプトを常時動作させることができます。
#さらに1つのものに複数の「仮想機械」を搭載させて連携することが出来ます。
この仮想機械エンジン、仮想空間という特殊な環境に対応するためといえば仕方が無いのですが色々と制限があり、
また性能自体もそれほど良くない、という問題がありユーザーからはよく指摘されていました。
その指摘にたいする解答として仮想機械エンジンの再構築が行われていましたが、そろそろ実際に使用できる段階になりそうです。
現在サーバー側のアップデートが行われ、この後、スクリプトのコンパイルを行うビューワーの更新で新エンジンを使用できるようになります。
スクリプトのタイプにもよるが最大220倍の処理速度向上が見込まれているとのこと。また使えるスクリプトのサイズ自体(正確には中間コードのサイズ)も増えるのでより複雑なことが出来るようになります。
さて、この新エンジン、.NET Frameworkに互換性のある環境をオープンソースで実現しようとする「Mono」によって記述されているそうな。
いずれは独自の言語(Linden Scripting Language)だけではなく既存の言語もSecond Life内で使えるようになったり、さらに仮想機械の使えるリソース限界が向上するようなアップデートも視野にいれているようです。
件のblogの最後は「The integration of Mono is the first step in the evolution of Second Life into a true software development platform(Monoへの統合はSecondLifeが真のソフトウェア開発プラットフォームへ進化する為の第一歩である)」と締めています。
ちなみに既存のスクリプトについてはMono用に再コンパイルしないと利益は享受できないのでご注意。
まだほとんどの地域ではじまってません (スコア:4, 興味深い)
ほんとはもうMono対応サーバに置き換わってるはずだったんだけど、約500の地域(256m*256mの領域ごとにサーバが別れており、これをSIMとかリージョンと呼びます)に導入したところで止まってます。米国時間で月曜から水曜にかけて残りのサーバにインストールされる予定です。
バージョン1.24がMono正式対応のサーバだったんですが、500ほどの地域にインストールしたところでより安定性を高めた1.24.1に置き換えることになったみたい。
ちなみに、サーバがすべて置き換わった後で、LSLスクリプトをMonoバイトコードにコンパイルできる新クライアントがリリースされる予定になっており、一応それが出るまではMonoを使うことはできません(従来のクライアントではMonoでコンパイルするオプションがない)。一応と書いたのは、いままでβグリッドで使われてたMono対応クライアントを使ってメイングリッドにアクセスするという裏技があるからですが、まあ、ここんところサーバのアップデートのたびになんらかの不具合が出て、前のバージョンにロールバックってなことが多いので、しばらく様子見したほうがよさそうな気がします。
そろそろ総括しようぜ (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:そろそろ総括しようぜ (スコア:2, 参考になる)
2.誰もが簡単に何かを作れるような支援システムがなく、生の苦しみが多きすぎた。
3.まだコンテンツが揃ってない時点で紹介されすぎて「何も無い」というネガティブな印象が染み付いてしまった。
4.受身で参加してる感覚を得られるのは誰かのイベントに参加するのみ。
5.時間軸は従来通り所詮現実の時間に縛られた物でしかなかった。
というわけで、従来のアバターチャットWCJ3とかから進化した点が頑張れば自分の箱庭を作れるという点だけなのが微妙過ぎた。
それだったら自分の箱庭を表現しようと思ったら既にあるWebというプラットフォームが存在して、開発も十分な支援があるからね。
Re:そろそろ総括しようぜ (スコア:2, すばらしい洞察)
Re:そろそろ総括しようぜ (スコア:2, おもしろおかしい)
# そして周囲がかぶりものばかりに
Re:そろそろ総括しようぜ (スコア:1, おもしろおかしい)
Re:そろそろ総括しようぜ (スコア:1)
Re:そろそろ総括しようぜ (スコア:1, 興味深い)
http://secondlife.com/whatis/economy_stats.php [secondlife.com]
によると、2008年7月時点での日本人のアクティブユーザは6.09%。
アクティブユーザの総数は見つからなかったので、
2008年7月にL$(SecondLife内の通貨)を消費した404,084人から見て、
日本人は25,000人弱と言ったところでしょうか。
「メディア主導の作られた流行」などと揶揄されましたが、
現状の叩かれ方は「或るコミュニティ主導の作られた流行」とも言えるわけで、
ベクトルが逆なだけで嵌ってしまっている部分は変わらないですね。
どうも脊髄反射的に馬鹿にしたコメントが多く見られたので、
もう少し冷静になって欲しいと願います。
Re:そろそろ総括しようぜ (スコア:2)
って、そのページの
> Residents Logged-In During Last 30 Days 860,349
だと思います。文面からみて毎日更新してそうだから7月分ではないですが。
Re:そろそろ総括しようぜ (スコア:1, すばらしい洞察)
二万五千人も金払ったんなら八年無料でやってユニークユーザー数が三万もいないスラドジャパンより凄いじゃん。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
その理屈で行くと、2ch=閑古鳥なんですが。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
>日本人は25,000人弱と言ったところでしょうか。
これってユニークユーザ数じゃないですよね。
25000人でなく25000回ですよね。
Populationが回数(cr)を指すのかuuを指すのか曖昧な気がします。
誤読だったら失礼。
いずれにせよ25000uuでもあまり威張れる数字じゃないですね。
少なくとも日本市場では。
これで黒字を出せていると言うのなら法人としては小規模なものであり、大勢でワイのワイの言えるほどのネタとは思えません。
技術的にアレゲだから話題に上がってるだけか、それはそれでアレゲ。
>脊髄反射的に馬鹿にしたコメントが多く見られた
と言うより、「馬鹿にされるべきファクター」を皆が既に理解していると考えた方が良いかと。
化けの皮がはがれた、と言い換えても良いです。
Re: (スコア:0)
こちらは2008年7月で19,937,851回ですね。
その6%なので2008年7月の日本人による支払い回数はおよそ1,196,271回となります。
人数に関しては特にこれ以上の感想はありません。
少なくとも運営者にとっては「日本」に拘る意味はありませんし。
「馬鹿にされるべきファクター」とは、何を指しているのでしょう?
具体的なポイントを上げて頂けると嬉しいです。
Re:そろそろ総括しようぜ (スコア:1)
Linden公式の日本人向けサポートセンターの様子見をしてたら、関係者が車座になって雑談しているのがダダ漏れで、そんな話をしていたよ。
SIM(というかアイランドというかリージョンというか)は解約するものじゃなくて、売りに出すなりオークションにかけるなりするものらしいんだけど、日本の会社の経理部門は、そんな処理は想定の範囲外なんだろうな、と。
Re:そろそろ総括しようぜ (スコア:1)
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
#こういうのにたかる連中って、結局人間が浅いんだよね。
Re:そろそろ総括しようぜ (スコア:1)
まぁ支払方法が楽になったところで、まだいくつも越さなければいけない山はありますし
楽にしたらしたで出てくる問題もいろいろありますが。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
それに尽きる
Re: (スコア:0)
自分で遊び方を見つけるという敷居の高さはあるけどね
やっぱキャラがだめ
スクエニ巻き込んでミスラとタルタルだせ!
ガルカは要らんから
Re:そろそろ総括しようぜ (スコア:2, 興味深い)
建物の中と外も別れていないから、すごくシームレスに入っていけるし、空を飛べるから中距離の移動は目視で自然にいける。商売を始めるのも好きにやっちゃってかまわないし、商品さえあれば、オブジェクトに販売のチェックをつけて値段を設定するだけ。
ただ、こういう仕組みで、みんな好き勝手にお店とか作って商品並べてるから、うっかりするとパッケージ写真の大量のテクスチャ読み込みで表示がやたら重くなったりするけど。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
Re:そろそろ総括しようぜ (スコア:3, 参考になる)
Re: (スコア:0)
一年前は四万人台でしたが、今月は六万五千人くらいです。
ボットが増えたという噂もありますが。
Re: (スコア:0)
#まだだ! まだ終わらん
Re: (スコア:0)
1.キャラクターデザインがキモい。
2.誰もが簡単にスレを立てられるような支援システムがなく、生の苦しみが多きすぎた。
3.まだコンテンツが揃ってない時点で紹介されすぎて「何も無い」というネガティブな印象が染み付いてしまった。
4.受身で参加してる感覚を得られるのはACでの書き込みのみに参加するのみ。
5.モデレーションの仕組みは予想通り所詮主観的な好き嫌いに縛られた物でしかなかった。
Re: (スコア:0)
他のサイトにない物と言えばスラドのブランドと妙なプライドとムラ社会意識だけ。
Re: (スコア:0)
一時期、インストール本がやたらと出てLinuxユーザが増えたように見えたけど
今、どれだけの人たちがLinuxに残っているのか…
一時期、SecondLifeもニュースに出たり上手くいけばお金稼げるかも?といわれたりして爆発的にプレイヤーは増えたけど
今、どれだけの人たちがSecondLifeに残っているのか…
SecondLifeに残っている人たちは、
ゲーマーというよりも(本職じゃない)日曜クリエータとかじゃないかなぁ
建物や乗り物やお化け屋敷やイベントやいろいろなものを作って楽しみたい人たち。
Linuxに残っている人たちは、
アレゲのハックが楽しい人が残っている気がする
ただ、LinuxはHDDレコーダの制御とかの見えにくいところで頑張ってるけど
SecondLifeはどうなんだろう。
ん~。方向性が違うか。
ま、個人的な印象だけどサ♪
Re: (スコア:0)
・始動に時間がかかる
・運転に機関士と機関助士の2人が必要となる
・運転士(機関士、機関助士)の労働環境が苛酷である
・性能が条件により変化し、一定しない
・有害な煤煙・ガス・火の粉を排出する
・保守に手がかかる
・頻繁に燃料と水を補給する必要がある
Re:そろそろ総括しようぜ (スコア:1)
復活したのが、1979年8月1日、今年で復活29周年とか。
辛抱強く待てば、懐古趣味の観光資源になるかも。
遠い昔、おんぶされて、眺めたことがある ID。
なんてモノ好きな! (スコア:1)
「Mono」によって記述??? (スコア:0)
C#あたりで書いたエンジンをWindows上の.NETではなくてLinux上のMonoで
ホスティングしているということですよね?
Re:「Mono」によって記述??? (スコア:3, 参考になる)
セカンドライフでは、ユーザーが自由にオブジェクトにスクリプトを仕込んで動かすことができ、衣装から乗り物、建物までスクリプトを仕込んでなにか動作させる物づくりが盛んです。
スクリプトはLSLというCに似た言語で書き、いままでこれを独自のバイトコードコンパイラとインタープリタで動かしていたのですが、このコンパイルと実行環境をMonoに置き換えるということです。
スクリプトエンジンが独自のものから、Monoになるというので、LSL以外の言語も使えるようになるのではという期待があるんですね。
Re:「Mono」によって記述??? (スコア:1, 参考になる)
そして新しいLSL for .NETコンパイラを作ってMonoで動作させるようにしました。
これによって運営側にセキュリティ確保とかリソース管理が楽になりユーザーに高速化等のメリットが出来ました。めでたしめでたし。
という感じでしょうか。
Re:「Mono」によって記述??? (スコア:1)
Mono → .NET Fx として読むと、.NET Fx が元々持っている動的コンパイル機能等を利用して、LSL を IL (中間言語) に変換して保存するので、実行速度なども稼ぎやすくなるよ、という辺りではないでしょうか。Windows 用のクライアントでは Mono を使う理由もなさそうですし。
.NET Fx だと、アホみたいなことに実行時に「ソースコードをコンパイルして IL 化する」「IL をアセンブリ (DLL) として保存する」などが簡単にできるので、下手にスクリプトエンジンを作るよりも .NET Fx 用のスクリプト用コンパイラを作って利用する、という荒業が可能なので、それを利用したのでしょう。
# アドベンチャーゲーム用スクリプトなんかにも転用できそうな話→エロゲを Mono 利用による移植という道が提供されている、とも言える?
Re: (スコア:0)
LSLはクライアントサイドではなくサーバサイドで動くスクリプトで、
クライアントはコンパイラのみを持っていると言う形になっています。
Re:「Mono」によって記述??? (スコア:1, 参考になる)
Atsushi Eno