Silphireの日記: 再利用される著作物 2
日記 by
Silphire
日本でも井伏鱒二や稲垣足穂のような自作の改訂に熱心な作家がいたが、多くの場合自分がいったん書いたものに(誤記や typo の修正という以上に)手を入れるということはあまりないのではないか。すなわち、一般的な著作物でも 感想などの「フィードバック」は重要だが、それはあくまでも次作以降に関してであって、その著作物自体を改良していくということにそれほど重点がない のではないかと思うのである。
スキマ産業氏のFlash, "num1000" (※注釈) は、かなり再利用されたと思うのだけどどうだろう。Remix企画でソースが公開されて以降かなりコピーされたけれど、その前から模倣した作品は多く出ていたようにも思うし。
もちろんスキマ産業氏は営利企業というわけではないから、八田氏の見解の反論には成り得ないと思うのだけれど、しかし八田氏の「引用という範囲を越えて、夏目漱石の文章をそのまま(あるいは改変して)自分の作品の一部として取り込むというのは、ある種の前衛的な文学作品を除けば考えにくい事態だ。」というのは、必ずしもそうでは無いと思うのである。特に上述したようなFlash制作者達の中で、他人の作品に感化されて似たような作品を作り、それに自分なりのテイストを加えるという事は、かなり行われているように見えるのである。自分がFlash作成者では無いので、あくまでもそう見えるというだけの話ではあるが。
上述の"num1000"は、Flashのソース公開がもたらす可能性を見せてくれたような気がするのだがどうか。これはソフトウェア以外の著作物における、公開のインセンティヴの存在の証明と見る事は出来ないだろうか。
「スキマ産業氏」って誰ですか? (スコア:0)
Re:「スキマ産業氏」って誰ですか? (スコア:1)
スキマ産業氏 [freett.com]は1000キタ━━━ (゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚) ━━━━!!!!!!!!!! [freett.com](通称num1000)というFlashの作者です。現在は活動をしていません。
このFlashは発表直後から大きな反響を呼び、色々な方がこれに似せたFlashを作りました。また、num1000 Remix企画 [freett.com]という企画でそのソースを公開した事によって、多くのFlash職人がnum1000のRemix作品を作りました。