
SlippingStaffの日記: 心意六合拳、廬山系袁鳳儀の弟子までの系譜。戴氏と洛陽は除く。
日記 by
SlippingStaff
以前 iThoughtsX で作った系図から抜粋。系図ソフトってどれも自由度が低くて、決定版が無いよなあ。
- 初祖は姫際可(1602-1680, 山西出身, 姫龍峰とも)と伝えられる。日本では江戸時代初期。
晩年の直弟子が曹継武(1662-1740, 陝西出身, 山西又は安徽秋浦で学ぶ)。
二人とも伝承や名前がちと怪しい。伝統武術史あるある。一応当時の公文書には載っている模様。
- 曹継武の弟子は 2 系統。
馬学礼(1711-1790, 河南出身, 山西で学ぶ)
戴龍邦(1712-1801or1713-1802, 山西出身, 洛陽で学ぶ)
戴氏では当派こそ姫際可直系の本流と記録するが、根拠には乏しい。
- 馬学礼の弟子は 3 系統。
馬興(1755-1845, 洛陽)
艾胞・馬三元
張志誠(廬山系)
馬三元は早世したため技術・風格を伝える人が少ない。
張志誠の系統に後継・分派が多く、紹介記事などで廬山系と総称する。
張志誠の三代後が名人買壮図(周口)。
〜〜〜 ちょっと時間が空く 〜〜〜
- 買壮図の弟子あたりから分派が多くなる。
安大慶
袁鳳儀
尚学礼(1860-1930)
袁長青(周口)
鉄氏
など
直系は袁長青の系統ではないかと思われ、昭和・平成の頃には買姓の伝人が何人か見られた。その長老(先代)が買西山氏。
ちなみに、八極門の李書文の生没年が 1864-1934 とされ(諸説有り)、尚学礼と同時期の人物ということになる。
最も有名なのが袁鳳儀。尚学礼は袁鳳儀にも親しく学んだ。
- 袁鳳儀の弟子
尚学礼(兄弟弟子)
楊殿青
丁兆祥
盧嵩高(1875-1961, 河南出身, 安徽・上海)
宋国賓(安徽)
周全発
李志軍
など
日本では明治〜昭和の頃に当たり、この辺になると記録もはっきりしてくる。
李志軍の孫の代が李新民氏(周全発にも学ぶ)。
尚学礼・楊殿青・丁兆祥も世を抜く名手として知られたらしいが、弟子はさほど多くない。
この 3 人の系統と馬三元の技術を継いでいたのが呂瑞芳氏(「拳児」呂瑞法老師のモデル)。
廬嵩高の弟子は袁鳳儀の弟子よりさらに多くなるので、この辺で。
結構な数が存命中。そしてその多くが、港湾都市上海での実戦経験持ち。
なお、日本の一部の道場が言う「三大弟子」には根拠が無い。
「『三大行進曲』といい、日本人ときたらよくこういう嘘をつくんだから。」(笑)
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