TATEBAYASHI Miharuの日記: 教育
秀明学園の広告の話題に多くのコメントが集まっている。
ゆとりの時間についての疑問は以前にも少し書いたのだが、
やはり同じことを感じている人も少なくないようだ。
中学時代は、阪神間に住んでいる人ならほとんど知っているような超有名進学塾に通っていた。
典型的な詰め込み学習なので、理解できないとついていくことができず苦しい思いをする。
正直言ってかなり苦しかった。
普通に中学の範囲だけ勉強していたのでは有名私立高校の合格は難しいので、高校の範囲も教わった。
おかげで、中学時代は学年2位だったし、高校では1年生のときは英語の授業なんかは知ってることばかりで、
わざわざ英語の勉強をしなくてもそれなりの成績が取れた。
塾での勉強は辛かったけれど感謝もしている、そんなところだ。
いつも引き合いに出しているが、新しい教育課程では高校生に微積分を教えないことになっている。
そもそも微積分は物理を解くために発展したと言っても過言ではないので、
微積分を知らない学生に物理を教えるのは骨が折れるどころの話ではない。
高校2年のときに物理の授業を受けたときは、その難解な説明が理解できなかった。
3年生の数学で微積分を習ったときに、これを使えば物理が簡単に解けると分かったときには、
目から鱗が落ちる思いだった。
それからは物理を面白いと思えるようになり、成績も上がった。
良く考えると、高校生の物理の問題で微積分を使うのは反則なのかもしれないが、教師は何も言わなかった。
おそらく、物理は微積分を使って解くものだと教師自身が思っていたのだろう。
最近、学級崩壊が深刻らしい。じっと席に座っていることができないらしい。
実を言えば私も中学のときは、授業中(特に数学)に自分の席を離れることが多かった。
上にも書いたが、成績が良かったのでまわりのみんなに教えてくれとせがまれるからだ。
どうやら私の教え方の方が分かりやすかったみたいだ。
教師としては面白くないはずなのだが、他のクラスと比べて私のクラスの平均点が3点ほど高かったので、
見逃してくれていた。
人にものを教えるのは好きだし、教師を目指した方が良かったかもしれない。
しかし、教員免許を取るのに必要な科目が土曜日だったので、あっさり諦めた。
それだけのために土曜日に大学に出るのも面倒だったから。
結局、自分自身のゆとりは大切にする、そんな身勝手な自分に今気がつた。