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TCHIGUILAの日記: ルクセンブルク1日散歩…ヨーロッパのおしゃれじゃない古城めぐり

日記 by TCHIGUILA

地図を手にいれたので、駅から北へ向かい市街地のまんなか"Centre"と書いてあるところを目指す。天気は小雪。あまり散策には適していない天気だ。パリ広場まで進んで道を選び直すことにし、駅通り"Ave. de la Gare"を進んでいくと突如立派な石造りの橋に出会った。お茶の水の聖橋の親分みたいな橋で、聖橋は1スパンしかないのが、この橋は10やそこらくらいいくつもいくつもアーチが連なっている非常に美しい橋だ。そして、橋の下は緑地帯とその中に家が建ち並んでいる。橋の先にはなにやら塔がいくつも見えている。後でわかったことだがルクセンブルクという町は城砦都市で、この橋の先が城内であり旧市街、駅のあるところは新市街で、この橋などいくつかの橋が新旧の市街を結んでいるのだった。

橋を渡っていくうちに雪がやんで晴れ間が見えてきた。橋を渡るとノートルダム大聖堂、立派な3本の塔を持つルクセンブルクの顔である。とりあえず正面から入るのもためらわれたのと入口がよくわからないので裏側に回ることにする。教会の隣は国立図書館"Bibliothe`que Nationale"があり、そこを回り込んでようやく聖堂裏側に出た。はたして入口があり、早速お邪魔する。ステンドグラスが非常に美しい。しばらく静かに祈ってから前の方に行くと馬小屋が飾ってあった。出口から出てみるとなんと国立図書館の前。ここから入れたのだ。もう1周して街の中心部から市庁舎へ行き、いよいよ大公の宮殿へ向かう。

ガイドブックにも書いてある宮殿の位置に来てみるとこれが立派な建物ではあるが宮殿だと言われなければそうとは決して気づかない。なにせ正面の通りは1車線の一方通行、すぐ向かいにレストランなんかの入っている建物が林立しており、非常にごく普通の古い市街の光景そのままなのである。1人だけ衛兵が立っていた。ちなみに軒を連ねて国会議事堂が立っている。本当に「軒を連ねて」いるこじんまりした作りだ。考えてみればこの旧市街全体が皇居を一回り大きくしたかどうかくらいの大きさである。大宮殿を構えられるはずがないのだった。

しかしキリスト教の国であるからして教会はやたらと多い。少し歩くとサンミッシェル教会に行き当たった。さすがにカテドラルよりは小さいがここにも立派な馬小屋が飾ってあった。この教会が旧市街の東のはじとなり、ここから延々と長い下り坂が谷底へと降りていっていて、その途中にルクセンブルクの歴史の発祥らしいボックの砲台跡という石積みの廃虚があった。旧市街が東に出っぱったところにあり、南にも北にも谷を見下ろして昔の砦やら谷底の家々が見えている。妹曰く、よくある陶器製のヨーロッパの家のおもちゃ、まさにそれが並んでいるみたいだと、確かにそれくらいちょこまかといろいろ並んでいる。

さて、ここからその谷底にいろいろあるのが見えたのだが12時になったので食事をとる。どこにしようか思案したが街の中心まで戻ってみたところさすがにいくつもレストランがやっていた。その中の一軒、なんとなくここでと決めて入ってみたところそれなりに繁盛しているようで注文を2度ほど間違えていたがなにを食べたか覚えていない。
ただ、街の大きさがだいたいわかって、ここはどう考えても日暮れまでで観光できそうだという結論に至った。すると、日が暮れてからの時間がもったいない。このままルクセンブルクに泊まるのはやめにして、さっさとベルギーへ行こうという話になる。気の毒なのは先ほど予約したホテルであるが妹曰く「ヨーロッパ人になるっ!」すなわちずうずうしくなるという意味らしく、ホテルの人が聞いたのは私の名前だけなのですっぽかしてもどうということはない、という結論らしい。で、翌日行くつもりだったナミュールのホテルを予約し直した。

食事のあと先ほどボックの砲台の下に見えた町に行ってみようということで、旧市街から北へ坂道を下る。ヴァンバン塔という、旧市街の取水口だった塔を見物。川にアーチ橋をかけ、その両岸に全く同じ、四角四面で三角屋根の塔が建っている。見学はこちらというインターホンは残念ながら応答なし。そこからてくてくと谷底の町を歩く。谷底とはいうものの余計なビルを建てていないからか充分に空が広く、町が明るい。旧市街を囲む石積みを見ながらしばらく歩くと先ほどのボックの砲台の下をくぐる。町の南側に来たわけだ。きらきらときれいな川にここでもレンガの橋がかかっていてなにやら要塞めいている。町はとにかくいたるところに石積みが残されている。丘をえっちらおっちらと登るとなにやらこれも石造りの給水塔があったりと被写体に事欠かない。

さすがに15時を過ぎると日が傾いてきた。日が照っていたときはやや汗ばむくらいであった(寒くないように着込んでいるからだが)が、さすがにそろそろ寒くなってきた。街(というか、城ですな)を半周して最初の橋のところでもう満足、という結論に至り、最後に欧州投資銀行の建物を見物してから駅を目指す。ただし途中の喫茶店で1時間ほど休憩したが…。休憩を終えて店をでてみたところすっかり日が暮れており、代わりに街全体をクリスマスイルミネーションが包んでいた。

ルクセンブルク駅で駅員に「明日の切符で今日列車に乗っていいか?」と尋ねたところなんの問題もないとのこと。安心して売店へ行き、EUマークの傘や「ルクセンブルク」という洋服をきた熊のぬいぐるみ、そして大公国の紋章の入ったビアジョッキを買う。17時24分、ルクセンブルク行快速列車?に乗り込み、国境を越えていよいよビール飲みの聖地ベルギーに足を踏み入れた…。

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「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常

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