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Takahiro_Chouの日記: 「三角縁神獣鏡研究の現状」

日記 by Takahiro_Chou

ってな講演会が、この前の土曜に池袋で有ったので、行ってきました。
講師は、この本の著者。……って、実は、俺、この本まだ読んでません(^^;;)。

話の内容としては、今までの三角縁神獣鏡研究の歴史と、著者の学説の解説。
メインの話は、青銅器を作る際に、少し鉛を混ぜると、鋳掛がうまくいく(ただし、日用品、祭器などの場合。武器などの刃物の場合、刃こぼれしやすくなる)ので、その鉛の同位対比を元に鉛の産地を特定→その青銅器は、鉛の産地付近で作られた、と見て良いだろう……って事。

……なんだが、話は、そう単純では無くて、当時の青銅器は、古い青銅器を融かして再利用なんて事が良く有ったらしく、事態は複雑化する。
ただ、それでも、三角縁神獣鏡など、日本で見付かった古墳時代の青銅鏡には、朝鮮半島産または日本産と思われる鉛が使われているのは確実らしい。
つまり、少なくとも、材料の一部は、中国本土のものでは無い→中国本土以外で作られた可能性が高い。

他にも、三角縁神獣鏡国産説の根拠に、三角縁神獣鏡に書かれてる漢文が、文法的にデタラメと言うのがあるけど、実は、同じ位の時代の中国産の鏡でも、文法的にデタラメな漢文が書かれてるケースが有るらしい。
とは言え、デザインが三国時代の魏の鏡とは、色々違うので、三角縁神獣鏡が卑弥呼に下賜された鏡でない事は確からしい。
他にも、三角縁神獣鏡など、日本で見付かった、古墳時代の青銅鏡の特徴としては、

  • 中国の青銅鏡に比べて大きい。
  • 中国の青銅鏡は、同じデザインの物を多数作ってる例は、ほとんど無いが、三角縁神獣鏡は大量生産されている。

と言う訳で、古墳時代の有る時期に、三角縁神獣鏡が流行して、大量生産された、そして、生産された場所は、国内か朝鮮半島、と言う事になるらしい。
ただ、三角縁神獣鏡の生産地に関する論争は、
「三角縁神獣鏡は、魏志倭人伝に出てくる卑弥呼に下賜された鏡か?」
と言う論争から派生した論争なので、他の証拠から、三角縁神獣鏡の鏡じゃない事が確実になったので、生産地論争も、それに応じて重要度が低下したとの事。

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