Takahiro_Chouの日記: [映画]リダクテッド・真実の価値 1
イラクで、実際に起こった、洒落にならない事件─米兵が14歳の少女をレイプし、家族共々殺害。そして、その事件に関わった米兵の1人が、報復として拉致され、首チョンパ─を元にした、所謂、フェイクドキュメンタリー。
正直、佳作だとは思うが、期待した程じゃ無かった。
登場人物、特に「悪役」が、紋切型なのだ。
だが、「悪役」が、紋切型だと言う、その事こそが、イラク戦争の洒落にならなさを雄弁に物語っている。
イラクで検問の任務についていた米軍の分隊。
そのリーダーが爆弾テロで死亡したのを切っ掛けに、何かが狂い始める。
分隊の主導権を握ったのは、南部出身の半気○いと阿呆のコンビだった。
半気○いの方は、犯罪に手を染めて、刑務所行きを免れる為、軍に志願。初めて人を殺した後に言った台詞が、
「人を殺したらビビるって聞いてたけど、そうでも無かった」
で、一方の阿呆の方は、イラクの公用語は「イラク語」だと思っているような人物。
まさに、アメリカ南部の貧乏白人に対するステレオタオイプすぎる偏見に血肉を与えたような連中。
そして、レイプ殺人をやった後、半気○いは、スンニ派のテロリストが、一家を殺した事にすれば、胡麻化せると主張するが、あっけなく、ばれる。
殺された一家もスンニ派だったのだ。……んな胡麻化し方なんて、余程の馬鹿でもなけりゃ、有り得ねぇよ(*1)。
だが、良く良く考えると、恐しい事に気付く。
イラク戦争も後に成ると、兵隊が足り無くなり、精神的に問題のある連中をロクに訓練せずに、イラクに送り出したのは、確からしい。
あまりに紋切型で、あまりに酷過ぎて、リアリティすら感じられない、フェイクドキュメンタリーで描かれた「現実」こそ、本物の「現実」である可能性が高いのだ。
アメリカは、かつて、日本を破り、占領政策を成功させた。
そして、六十余年後、かつて破った敵(=戦時中の日本)と似たような間違いを、イラクやアフガンで、しでかしている。
一体全体、この、有り得ない「現実」を、どう考えれば、良いのだ????
*1:
と、言いたくなるが、この映画は事実を元にしています。
しかし、思えば (スコア:1)
オマケに世界恐慌引き起こしかけてるってのも充分漫画ですしね
タモさんだってほんの三ヶ月前だったら「こんな自衛官はいないし、いた
としても幹部クラスに出世することは絶対ない」って言われてたでしょうし、
何か21世紀に突入してから世の中がどんどか出来の悪いフィクションと化して
いるような気がしますな(あるいは実はチューブライナーとペンシルビルの
世界が本物の21世紀であたしらはその世界での出来の悪いフィクションの
キャラなのかも、とついガーンズバック連続体な電波ネタを)