Takahiro_Chouの日記: 「ザ・コーヴ」討論会その2 2
こちらの続き。(感想篇2)
「ザ・コーヴ」の始まりは、次の様な感じである。
- リック・オバリーと太地町へ行く監督。何か、変な奴と関わっちまったんじゃねーか的な監督のボヤキが入る。
- オープニング。音楽に合せて、イルカ漁や日本を象徴する画像が、次々と写し出される。
- 本編。
で、上記2で、最初に出てくる「イルカ漁や日本を象徴する画像」が何か、と言うと、工場の画像なのである。
そして、3の本編では、イルカを見世物にして金を稼いでいる連中への非難から始まり、そんな連中へイルカを供給している太地町への批判へと繋る。
一方で、映画の中には、古き良き日本を象徴する風景が2回程出てくる。
この2つのシーンの内、最初に出てきた方に関するツッコミは長くなるので、後の方から紹介すると、イルカ肉の水銀汚染や、それを学校給食に出す事の危険性を告発する太地町議会議員へのインタビューのシーンだ。
そのシーンで背景に有るのは、赤い神社の鳥居である。
そして、もう1つは、太地町から一時撤退したリック・オバリー達が、京都の寺院で枯山水を見ているシーンだ。
ここで、リック・オバリーの、
「休日に石を観に行くなんて、日本人ならではの発想だ。アメリカ人はこんな事思い付かないだろう」
と言うモノーグが入り、そうだ、石に偽装した隠しカメラを作って、イルカ漁の様子を盗撮しよう、と云う発想を得る訳だ。
この発想は何か、おかしい。
アメリカ人がやっている「何か」を盗撮するのなら、(日本人なら着目するかも、と少なくともリック・オバリーが思っているが)アメリカ人が着目しない物に偽装した隠しカメラを仕掛けようとするのは、自然な発想だ。
しかし、日本人がやっている「何か」を盗撮するのに、日本人なら着目するかもしれない(と少なくともリック・オバリーが思っている)物に偽装した隠しカメラを仕掛けようとするって、どうゆーことやねん????
このオッサンは、ひょっとして、太地町の漁民が、日本人でありながら、日本人らしい発想が出来ない人間だと思うとるんかいな????
この映画では、イルカ漁は、近代的な資本主義や巨大ビジネスと結び付けて語られ、古き良き日本の風景は、反イルカ漁に結び付けて語られている。
それが、製作者側のメッセージなのか、それとも製作者側にとっては、メッセージにする必要すら感じない自明の事なのかは判らない。
だが、この映画で描かれている構図は、多分、多くの日本人にとっては、倒錯したモノに思えるだろう。
この映画では、太地の漁民は、近代的な巨大ビジネスに取り込まれた者として描かれ、逆にリック・オバリー達は、日本人では無いが、日本の伝統の側に立つ者として描かれているのだ。
「超映画批評」 (スコア:0)
これはごらんになられましたか?
「ザ・コーブ」60点:偽善者ホイホイ
http://movie.maeda-y.com/movie/01477.htm [maeda-y.com]
いやこれは確かにヒドイなあと、とても納得しているところです。
Re:「超映画批評」 (スコア:1)
仕方ない事かも知れませんが、「トンデモ映画として観た」と書かれてる割には、「反捕鯨」の持っている「トンデモ」(オカルト/ニセ科学)としての側面を、あまり知らずに評論してるように思います。
なので、この評論はイマイチ食い足りない。
多分、「反捕鯨」の持っている「トンデモ」としての側面に関する知識と、オリエンタリズムとかの知識を持ってる人が、「ザ・コーヴ」を観れば、もっと面白い評論が出来ると思いますよ。
#「ザ・コーヴ」を、白人酋長モノの変形としても観る事も出来るんじゃ
#無いか、って気がしてるんですが、残念ながら、オレには、そこまでの知識が
#無い。