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アニメ・マンガ

Takahiro_Chouの日記: 【アメコミ】 ソー&ロキ:ブラッド・ブラザーズ

日記 by Takahiro_Chou

アメコミの2大巨頭、DCとマーベル。その両方に「悪のトリックスター」が存在している。
DCコミックにジョーカー有れば、マーベルコミックに我等がロキ様有り。(“我等”って誰だよ??)
しかし、狂気と狡知のみを武器にする“普通の人間”の筈のジョーカーが、事有る毎に神格化されていくのとは対照的に、「偽り」を司る「神」の筈のロキは異様に人間臭い(神様なのに、人間臭いって、どう云う事だよ??)。
まさしく、ロキ本人が、劇中である人物から指摘されるように、秩序の対極にあるものを司る存在であるロキが支配者になれる筈も無い事はロキ自身が薄々知っているにも関わらず、ロキは義兄弟であるソー(トール)への愛憎から、ソーを倒し、アスガルドの支配者になる事を目指し続けざるを得ないのだ。

物語は、ロキがソーを始めとするアスガルドの主要な神々を倒し、アスガルドの王となった所から始まる。しかし、ロキにとってのアスガルドの王位は夢見ていたものとは何か違い、ロキのいらだちは増すばかりだった。
ロキへの協力の報酬を求めに、次々と来る同盟者達。その1人である、死者の世界を支配する女神ヘラは、ソーの魂を要求した。その時、ロキは、ある疑問を抱く。
『何故、どいつも、こいつも、自分が、捕虜になっているソーを処刑すると思っているのだ?? そもそも、自分はソーを殺したいのか??』

更には、王となっても、アスガルドの住人達が自分に向ける眼差しには変りが無かった。
それどころか、「オーディンの養子では有るが、生まれはアスガルドの神々の敵である霜の巨人」と云う侮蔑の眼差しに、「王位簒奪者」に対する憎しみの眼差しまで加わっていた。
だが、王となった自分を訪ねて来た母親と再会しても、ロキには母親に対する嫌悪しか感じない。生まれは霜の巨人であり、神々から差別的な扱いを受けてきたにも関わらず、神々の一員として育ったロキの心は、アスガルドの神々のそれに近いモノと化していたのだ。

そして、ロキは、自分の策略で生死の淵を彷徨った事で、神々すら知らぬ秘密を垣間見たボルダー(バルドル)と、ノルン神族の女王カーニラの魔術により、驚愕の事実を知る。
数多の並行世界に、ソーやロキが存在し、無数のソーやロキは、各々の個性を持つ個別の存在でありながら、似通った運命を辿る。そして、ほとんどの世界で、ロキはソーに敗れ、ロキがアスガルドを滅ぼした世界は有っても、アスガルドの支配者となった世界は1つも無い。
神々すらも運命の虜囚であり、自分が自分であるが故に、自分の望みが叶う事は無い、と知った事による絶望の中、ロキは、自分を対等な存在として扱ってくれた唯1人の男が居た事に気付き、自分の運命を変える手立てを思い付くが……。

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