Takahiro_Chouの日記: 【映画】【ネタバレ】マイティ・ソー:ラグナロク 1
諸般の事情により「バトルロイヤル」と云う邦題は使いません。
一対一の試合はバトルロイヤルとは言わない。
傑作。
但し、第1作でコレをやってたら、MCUそのものが終っていた。
長き(ソー初登場作から6年)に渡って描かれてきたキャラクターの成長(と云うかお茶目キャラ化)と、とんでも無い後付設定(マンガ版ナウシカの終盤クラスの代物)、そして、最後に主人公と、その同胞達があるモノを失なうシーンは、これまで見続けてきたからこそ、感慨深い。
しっかし、レッド・ツェッペリンの「移民の歌」が使われてる理由って、コレだったのね。
まさしく「神々の鉄槌が我らの船を新天地へと送り出した」。
最近のアメリカの大作映画は、ユニバース化(同一世界観で複数の作品を作る)される場合が多くなり、もう駄作についての悪口が「続篇作る気だったのかよ??」じゃなくて「ユニバース化する気だったのかよ」になりつつ有るが(ダーク・ユニバースとかね)、その流れはMCUの成功無くしては起きなかったが、困った事に、今の所、ユニバース化で成功してるのはMCUぐらいしか無い。そして、この作品でやらかした冒険は、ユニバース化によりシリーズが続いてきたからこそ出来たモノだが、とは言え、一見さんが観て、どう云う感想を抱くかも聞いてみたい所では有る。
しかし、「キャプテン・アメリカ:ウィンターソルジャー」でS.H.I.E.L.D.が無くなったと思ったら、今度はアスガルドが無くなるとは……。
(ただ、コミック版でも、アスガルドが無くなって難民化したアスガルドの神々がアメリカに引っ越すと云うエピソードは有ります)
ちなみに、今回のエピソードでは、かなり大胆な「神話の読み替え」(北欧神話の読み替えだけでなく、コミック版や映画版の設定の読み替えも)が行なわれており、アスガルドの燦びやかな宮殿は、主人公ソーの父親であるオーディンが、かつて行なっていた侵略行為の成果にして象徴になってしまっている。
かつての悪行と、その隠蔽こそが、アスガルドが滅びた遠因ならば……アスガルドの宮殿を飾っている黄金(オーディンが侵略した別の世界から収奪したモノ)は……ワーグナーの戯曲で「神々の黄昏」の遠因になった「ラインの黄金」なのか??
バトルロワイヤルバトルロイヤル (スコア:0)
見終わった後、「王室の争い」って事でバトルロイヤルかよ!って拍子抜けした。本当にそんな意味でつけたのかわからないけれど。この内容でラグナロクはそれも何か違う感じだし。あの炎の魔人、「ラグナロクするんだ!」って叫んどいてあの扱い、ヘラくらいポスっとやっとかなかったらただの道化ですよねえ。