Takahiro_Chouの日記: 【映画】我は神なり
日記 by
Takahiro_Chou
「新感染 ファイナル・エクスプレス」の監督ヨン・サンホが過去に作ったアニメ映画。
絵は「新感染」の前日談(まさに「新感染」で描かれてる事件の前の晩から当日未明にかけての)である「ソウル・ステーション/パンデミック」に近い。
「あまりにも八方塞がりな状況において、人間を『困窮と危険に満ちた生』に繋ぎ止めるのは、『絶望の真実』か『偽りの希望』か??」と云うのは、日本のマンガ「エクゾスカル零」でも描かれたモノだけど、この物語において、『絶望の真実』を告げるのも、『偽りの希望』を喧伝するのも、そして、その他多くの登場人物達も、馬鹿かロクデナシばかりなのである。
それも、「共感は出来ないが、俺達もこうなっていた/こうなるかも知れない」と云う絶妙なレベルの……。その者達の愚行の結果起きたのは、傍から見れば、単なる犯罪と、それに関わった者達の死だ。
そして、真実のみを口にしながらも、あまりに愚劣であった為に、自分の娘を自殺に追い遣ってしまった主人公は、結局、居るかどうかも判らない神に縋るようになる。
この物語の中で勝者が居るとすれば、偽りの希望に縋りながら、その偽りが破綻する前に、あの世へ逃亡出来た者だったのかも知れない。劇中で、偽りの希望を喧伝する者達の正体を知りながら、「ずっと苦労をかけ続けた俺の女房を安らかに死なせてくれた人達が詐欺師の訳無いでしょ」と嘯く登場人物が居るが、彼にとっては、その台詞は紛うかたなき真実だったのだろう。
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