Takahiro_Chouの日記： 【映画】無双の鉄拳

「舐めてた『熊みたいな体格の筋肉の塊』が、実は見た目通りの戦闘力の持ち主でした!!」
……いや、普通は何か警戒しろ

かつて、ラッパーのRHYMESTER宇多丸は自分のラジオ番組の映画評コーナーで、韓国の「舐めてた相手が実は殺人マシーンでした」映画の傑作「アジョシ」を評した際に、韓国イケメン俳優の中でも、その手の役をほとんど演じた事の無いウォン・ビンが主演だからこそ秀逸なのであって、例えば「人間兵器」的なキャラを散々演じてるイ・ビョンホンが主演だったら、普通の映画にしかならない、と言ったが、困った事に、この「無双の鉄拳」と云う映画の主演はこんなガタイの人である
こんなのを敵に回して怪我人・死人が出ないと思うヤツは、スティーヴン・セガールの主演映画の悪役よりも馬鹿だ
あ、ちなみに、アジョシに出てた役者も出演してます

とは言え、悪役も、あからさまに「ダークナイトのジョーカーが大好きなボンクラ」だが、ダークナイトのジョーカーに関しては「あいつとは別に、あの世界には『本物のジョーカー』が居て、実は、ダークナイト中でジョーカーを名乗ってた奴は本物以上にロクデモない事をやらかした頭のおかしいジョーカー・ファンではないのか??」説が有ったように、ジョーカーの真似をガチでやる頭のネジが何本か抜けてるヤツは、ダークナイトのジョーカーと同じ位、傍迷惑な犯罪者な訳である
いや、アジョシでラスボスの兄弟のマヌケで軽薄な弟を演じた人だったので舐めてたら、いや、いや、能力・資金・部下が揃った犯罪者が本気でジョーカー・ワナビーと化したら、どんだけロクデモない事になるかの見本でした、はい

とは言え、どうやら、主人公の方も、単に腕っ節がバカ強いだけじゃなくて、かつては、かなりドイヒ〜なヤクザだったようで、誘拐された嫁さんを救出する為とは言え、警察署内で車を爆破すると云う、ジョーカーを気取ってる(主人公に部下が捕まった時に「そいつ、どうせ全部ゲロったんだろ。だったら、そっちで始末して。始末しないと、俺が、お前のカミさんを始末するぞ」とか)筈の悪役も、若干、ドン引きの真似をしでかしたりして、もう、「何するか判んないヤツ VS 何するか判んないヤツ」の非常に楽しい対決映画でした
……でも、警察署内で車爆破したヤツが、何で、事件が解決しても娑婆に居るんだ??と云う疑問は有りますが、逮捕しようとしたら、今度は、警察署ごと壊滅しかねないので、仕方有りませんね、はい