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日記

Takahiro_Chouの日記: 映画感想2022年9月

日記 by Takahiro_Chou

「キングメイカー 大統領を作った男」
根っからの理想主義者であるが故に長い目で見れば現実主義者である政治家と、一見すると現実主義者だが目先の事しか見えてないが故に絶対に政治家にしたらアカン男と云う「一時的な共闘は出来るが、いつかは関係が破綻する」ような2人の悲恋BL。
名前こそ変えてあるが、事実が元であり……主人公がやらかした、喩えるなら「オリンピックを開催する為なら、オリンピックの権威そのものを地獄の底まで突き堕とすような所業もやぶさかではない」ような真似の影響は、今でも韓国に残っているそうで……。

「異動事例は音楽隊」
宣伝やタイトルからは想像も出来ませんが……冒頭からショッキングな場面が有ります。
いや、残虐描写はそれほどじゃないけど、ギャグシーンだと思ってたら、いきなり罪もない人がエラい事になるので……。
ほのぼの映画に見せ掛けて、実は、ちゃんとした警察モノなので「あ〜、この人、死亡フラグが立ってるwwww」が冗談じゃ済みません。
個人的にはオススメ作品ですが、観る際は「これは犯罪モノの映画で、しかも、人が殺されるシーンが有る」と云う事を念頭に置いて観て下さい。

「ブレット・トレイン」
わざと間違った日本描写をやってる馬鹿映画。
しかも、そんなのがIMAXなんかのデカい画面といい音響のスクリーンで上映される訳である。
ギャグはこってりだが、映画としてはあっさり(年末あたりに「今年観た俺的にNo.1の映画」を決める際には「あれ? これ観たっけ?」となる事請け合い)。
それが良いか悪いかは人によると思うけど。
あと、アメリカ資本とは言え、日本が舞台の話で、日本人と云う設定の「名前が有る」キャラがほとんど居ない、ってのも、この御時世にモヤる人が多そう。

「ビースト」
群を殺された雄ライオン VS その雄ライオンに娘を殺されそうになった父親、と云う、ある意味で不毛かつ救いの無い話。
全ての元凶は、しっかり罰を受けますが、トチ狂って人を何人も殺したけど、トチ狂った経緯には同情の余地あり、と云うライオンもしっかり酷い目に遭うので……まぁ、あのハッピーエンドっぽい終り方は、いかがなモノか?? と云う気も若干……。

「HiGH&LOW THE WORST X」
髙橋ヒロシのヤンキー漫画をあからさまにパクった高校が有る世界に、髙橋ヒロシのヤンキー漫画に出て来る高校そのものも有りました、と云う喩えるなら「ドナルド・ダックとドナルド・ダックをパクったキャラであるハワード・ザ・ダックが共演」ってな感じの説明がややこしい設定のシリーズの最新作。
まぁ、良くも悪くも、ヤンキーは何の理由もなく自分の高校を近隣最強のヤンキー高校、あわよくば日本最強のヤンキー高校にしようとしており、悪側の頭目は判り易い小物。そして、悪側の幹部クラスの中でも誰がザコで、誰が主人公側に近いメンタリティを持っているか(要は主人公の本命のライバルか??)は、概ね、外見で区別出来ます。
名作映画を同じ日に2本以上観た場合の脳を休める為に観る3本目としてはオススメです。

「グッバイ・クルエル・ワールド」
日本の犯罪映画に限って言えば、今年No.1かも。
シン・ウルトラマンで共演した2人が酷い人間の屑と同情の余地の有る人間の屑を演じる。
結構綺麗に終るけど……ここまでの事件が起きたら、下手したら、安倍晋三元総理殺害事件以上の影響を日本社会に与えるんじゃないのか?? と云うツッコミはしたくなった。

「人質 韓国トップスター誘拐事件映画」
演技派の俳優と云うのは演技メソッドに関係なく最後には自分自身を演じたくなるらしく、これも、韓国有数の演技派俳優(劇中で自嘲してるように、美男子じゃない上に訛りが有る、にも関わらずトップスターに上り詰めた)が自分自身を演じる映画。
元になったのは、中国で起きた似たような事件だが、現実の方は被害者が軍隊経験者で犯人を返り討ちと云う、どっちが映画か判らない話。
だが、この映画の方は……果たして主人公は演技力と云う武器だけで、事態を乗り切れるのか?

「ヘルドッグス」
俺自身は深町秋生さんの小説は好きだけど、この映画は「深町秋生原作の小説の映画化」と言うより、原田眞人監督で岡田准一が主演&アクション監督の映画として観るべきかも。
まぁ、原作者もtwitterで反応してた主人公の少年時代の出来事が、警察官になってからに改変されてた件は……普通に「この主人公、あの事件が無くても、不祥事起してただろ」としか思えない。大人(しかも警察官)と高校生がデートは合意の上でもマズいです。
ある人物が主人公を罵倒する際に、この事を知ってたのに「おい、警官のクセに未成年者といくとこまでいったら犯罪になるって知らなかったのかよ?」なんて事を言わないのは、個人的には何とも不自然。
あと、好き嫌いが分れる内容なのは確かで「トンカツは付け合わせのキャベツが無いと一皿食うのはキツいです」とか「リアルでシリアスなプロットの話でこそ、ギャグシーンやギャグキャラが無いと逆に『リアルでシリアス』に思えません」とか「リアル寄りのプロットの話で、いかにも芝居くさいキャラやセリフや展開が有るとモヤる」と云うような方には、少しもオススメ出来ません。
あと、これは、原作の問題でもあるけど、深町秋生さんの小説は、ある時期以降「それ一作でも楽しめるが、実は作品同士がつながってる(例:Aと云う小説でαと云う暴力団が潰れた場合、Aとは主人公が違うBと云う小説でα組が潰れた事による思わぬゴタゴタやその解決が描かれる)」ようになってるので、この映画そのものが「MCUを全然観てないのに『キャプテン・アメリカ:シビルウォー』から観る羽目になる」ような代物では有るので、原作者の小説を何冊か読んでから観に行った方がいいかも。

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日々是ハック也 -- あるハードコアバイナリアン

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