TarZの日記: トヨタの次世代ハイブリッドカー
7月に代替エネルギーのストーリーが立っていたけど、投稿数が多くて書きそびれた。色々と考えるところがあったのでメモしておいたのだが、気になる情報が出てきたのでメモの一部に加筆。
… … … …
ガソリン価格が高い。最近はちょっと落ち着いているが、それでも今後、長期的にみれば化石燃料由来の製品価格が上昇傾向にあるのは間違いない。
燃費の良いディーゼル車という選択肢も今後は増えていくだろうけど、減速時にエネルギーを捨てていることにかわりはない。「出発地から目的地まで減速しないで平地走行できる」というような理想の道路網ができるならともかく、日本の道路網で近距離~中距離移動する前提なら、ハイブリッドカーや電気自動車がベストの選択だろう。(私は、燃料電池車の普及については懐疑的)
私もクルマを所有しているが、うちで今使っているオンボロ車ちゃんはちょいと旧型の車種で、現在市販されている同等車より軽い。だから燃費はわりと良い方なのだが、こうもガソリンが高いと、ブレーキを踏むたびに「ああ、また貴重な運動エネルギーが熱に変わってしまった。宇宙の熱的死にまた一歩近づいた!(?)」と思ってしまう。精神衛生上、実によろしくない。
オンボロちゃんは乗り潰すつもりだからすぐには買い換えることはないが、次に買うとしたらハイブリッド車にすると思う。といっても、現状のハイブリッド車では、その価格差をペイできるほどに燃費がよくはない。
トヨタが2008年に投入を予定している次世代のハイブリッド車では、パナソニックEVエナジー社のLiイオン電池を搭載、低コスト化に加えて、さらなる加速性能と燃費の向上を目指すとしている。
燃費はリッターあたり40km(!)が目標だというから、これを本当に実現してきたら(車両価格差が+\40万、ガソリン価格\140/lだとすると)4万kmの走行でハイブリッドの価格差の元が取れる。もうちょい現実的な数字でみるとしても、採算分岐点は10万kmを大きく割り込むだろう。このくらいまでいけばハイブリッドも選択しやすい。
それにしても、この燃費40km/lという目標は本当なのだろうか。車両を大幅に軽量化でもしないかぎり、なかなか難しそうだが…と、思っていたら、なぜか朝鮮日報(!)に、トヨタ・プリウス、次世代モデルは「太陽熱発電」かという記事が載っていた。
記事で言うところの「大型太陽熱電池」が何を指すのか分からないが、車載の太陽熱発電とはちょっと信じられない。軽量化が至上命題の低燃費カーで、「大型」の熱発電装置は論外だ。そこで、これは単に太陽電池のことだろうと解釈するとして、しかしどんなものだろう。ソーラーカーはずいぶん昔から存在するし、車載の太陽電池そのものに技術的な問題はないとは思うが、実用性についてはイマイチな気がする。
- 発電できるのは昼間だけ、しかも発電量は大したことはない。
設置できる面積の制約が大きいから、それほど燃費向上に貢献しないだろう。 - デザイン的にどうよ?
「トヨタの次世代ハイブリッドカー」ということで、ある程度数は出なければならない。一般に受け入れられないようなデザインやボディカラーの制約は論外だろう。
となると、サンルーフを標準にして、そこに半透過型の太陽電池を設置する…とかだろうか? デザイン的な問題は減るが、発電効率はさらに下がりそうだ。(半透過型太陽電池は、発電効率が悪い)
どうもこの記事は、記者がよく理解せずに書いているようで、「太陽熱電池により車が走行中も停止中も常に必要な電気エネルギーを充電できるようにするという」の文章は意味不明だ。「車が走行中も停止中も常に必要な電気エネルギー」が指すものが、駆動系以外(車載コンピュータなど)の電力消費を指すなら、太陽電池の発電量からして妥当だけど、それは「充電」にはもちろん回せない。
また、「車が走行中も停止中も常に」が発電することを指すのであれば、日射量のあるときにしか発電できないのだから、「常に」というのはおかしい。
報じたのが朝鮮日報のみ(他では見つけられなかった)というところからして情報確度は怪しい。単に、トヨタが検討していた(そして没になった)案の一つがリークされた、というだけかもしれない。
色々と疑問はあるが、面白い話ではあるし、太陽電池が燃費改善に(少ないにしても)貢献することも確かだ。続報に期待。
トヨタの次世代ハイブリッドカー More ログイン