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TarZの日記: 「のだめカンタービレ」ののだめは実在した 2

日記 by TarZ

 本日深夜(金曜早朝)よりフジテレビ系列で、「のだめカンタービレ」のアニメが放送開始される。(関東圏以外では、別の日かもしれない)
 月9枠のドラマも高視聴率だったようだが、やはり映像の力は強い。コミックでは表現が困難な部分も表現できていて、なかなか良かったと思う。ということで、アニメ版も観ようと思っている。

 ドラマ人気にあやかってか、新聞記事などで取り上げられることも多かったようだが、「のだめは実在する?」という記事にはちょっとずっこけた。
 のだめにはモデルとなった実在の人物がいて、原作者はリアルのだめと呼んでいるのだが、この事実は作者のWebサイトや原作コミック単行本などで普通に触れられているからだ。つまり、秘密でもなんでもない。(ドラマを観ただけで単行本を持っていない、という人には面白い事実になるだろうが、その事実は記事内で触れればいいだけで、スクープであるかのようにセンセーショナルな見出しをつけることではない)

 ということで、モデルになった人物、という意味でのリアルのだめは実在するのだが、現実のピアニストで作中ののだめのような人物は存在するだろうか。
 そういった意味でのリアルのだめを独断で挙げるなら、以前「時をかける少女」のメモで触れた、カナダ人ピアニストのグレン・グールドが筆頭だろう。理由として、このあたりを挙げたい。

  • 類まれな技術
  • 著名なピアニストは多数いるが、そういう主流からはちょっと外れたポジション
    (これはまさに、ピアノ界の独立峰やー!)
  • 曲に対する独自の解釈
  • それでいて、飛んだり跳ねたりと、「なぜか、惹きつけられる」演奏
  • カンタービレ(歌うように)どころか、演奏中は実際に鼻歌で歌う
  • 数々の変人伝説(笑)

 グールドの演奏の映像がネットに転がっているのではないかと、"Gould"でYouTubeを検索してみたところ、さすがですねえ。ありました。

Glenn Gould (音が出ます)

 これは、バッハのゴールドベルク変奏曲の演奏の様子(の、一部。第5変奏曲の部分)だ。
 以前も触れたが、この曲はもともとピアノ向けではなく、2段鍵盤のチェンバロの曲だ。つまり、左右の手で鍵盤上の同じ音域を弾くことがある曲なのである。映像を見ればわかるとおり、グールドの両手は鍵盤上を流れるように左右に動いていて、時々場所が重なる。私はピアノの演奏についてあまり詳しくないが、なんともびっくりの技術だ。
 また、チェンバロによるオリジナルの演奏はもっとゆったりしたものだが、グールドのこの第5変奏曲はとにかく早い。のだめカンタービレの作中、のだめの演奏を見た人物が「この曲をこの速さで(弾けるのか)」と驚くエピソードがあるが、まさにそんな感じ。

 ということで、のだめが実在するとしたら、きっとこういう演奏になるのではないだろうか。

… … … …

 グールドのゴールドベルク変奏曲の演奏(いわゆる「81年再録音」)の様子は撮影されていて、上のものはその一部なのだが、なんと、今では全曲分YouTubeで見ることができる。

Gould plays Goldberg Variations (Before Program) これは演奏ではなくて、収録の様子とかインタビュー
Gould plays Goldberg Variations Aria & var.1-7 ここから演奏の映像
Gould plays Goldberg Variations var.8-14
Gould plays Goldberg Variations var.15-17
Gould plays Goldberg Variations var.18-24
Gould plays Goldberg Variations var.25
Gould plays Goldberg Variations var.26-30 & Aria Da Capo

 便利な時代になったものだ。(権利関係がどうなっているか不明なので、そのうち消されるかもしれないが)

関連過去メモ

 タイミングよいことに、2006年版「時をかける少女」DVD発売日と価格も発表されたようだ。\5000を切っていて、国内アニメDVDとしてはまずまずの値段だ。
 しかし、次世代DVD版はまだ予定なしか…。ショボーン

[1/12 12:45追記]
 のだめアニメ版は、初回は(エピソードだけでなくテンポも)原作のまま過ぎて、ちょっと微妙な出来だったかも。コミックとアニメではいろいろ特性が異なるので、部分的にはアレンジしたほうが良いと思う。
 原作のエピソードを取り入れつつも、TV向けにアレンジしたドラマ版初回のほうが好み。

 しかし、やはり音が実際に鳴るのは大きいメリット。今後に期待。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2007年01月11日 17時56分 (#1090060)
    YouTube のGlenn Gould の演奏はLD のThe Glenn Gould Collection Ⅱ のものですね。
    このGoldberg Var. は、81年再録音版のあとに撮影されています。
    81年再録音版CD と若干演奏が異なっていて、特に早いパッセージの曲(5,15あたり)では顕著です(単にタッチの誤差かもしれませんが)。
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