TarZの日記: 【HD DVDの負けた理由】先生、それは後知恵というものでしょう…
麻倉怜士が分析--HD DVDはなぜ負けたのか? 歴史的考察
- 常に勝者は長時間メディア
- いち時代を築いたメディアは新世代に継続しない
これはかなり外しているんじゃないかなあ。完全に間違いとまでは言わないけど、かなり一面的な見方ではないだろうか。
あまりに目立たないから忘れ去られているだけで、MOやDATなど反例はいくつもあると思う。VHSからDVD系録画メディアへのシフトに至っては、録画時間は短くなってすらいる。
少なくとも、ワーナーがBDに転んだのは容量のせいではない。セルソフト向けのROM媒体としては、BD、HD DVDどちらも十分な容量だった。BDの容量面での優位性は、録画用途でなら確かに存在したけど、勝負を決定づけたのは北米での動向で、あちらでは録画用途は少数派だもの。
何かの勝負勝敗の原因は、1つだけということはあまりなくて、複数要因あるのが普通。勝負が確定してからそのうちのいくつか(BDのほうが容量大、より新しい技術)をチョイスして並べれば、いくらでも自論に有利な展開ができてしまう。
そこから、「過去にこうだったから今回もこうなった。歴史の大必然である」という結論に飛びつくのは、考察としては危なっかしすぎる。DVD出始めのころ、LDがマニアだけのものだったことを引き合いに出して「映像でディスク媒体などは普及しない。VHSの置き換えはない」と唱えていた人は大勢いたけど、結局ハズレだった。
麻倉先生は、画質評価などだけに専念して、政治的な側面とか、技術的な側面についてはあまり言及しないほうがよいと思う次第です。
[2008/02/29 19:50 追記]
HD DVD、3つの敗因
これは比較的マトモな内容。
勝ってデファクト・スタンダードになったライバル規格を採用して、自社ブランドに期待しているユーザー(特にRD信奉者)に迷惑をかけないようにするのは、敗者の義務です。そうしたロイヤリティの高い顧客に対する配慮が西田社長にないのなら、名経営者とはいえないでしょう。
義務だとまでは思わないが、ここは概ね同意。HD DVD撤退で一度支持者を(悪い言い方をするなら)裏切っているのだから、これ以上同じことを繰り返さないでほしい。
【HD DVDの負けた理由】先生、それは後知恵というものでしょう… More ログイン