TarZの日記: 【量子の数(?)が増える】「量子冷凍機」で 300mK まで冷却に成功 3
日記 by
TarZ
電子に熱を汲み出させる固体冷凍機で 300mK まで冷却できた、今回はあくまで効果の実証のため冷却は遅いが、改良すれば希釈冷凍機のような複雑な装置なしで 100mK くらいはいけるかも、という話。
NIST Quantum Refrigerator Offers Extreme Cooling and Convenience
Macroscale refrigeration by nanoscale electron transport
実験ではターゲットの銅を冷やしているのだが、金を冷やす話が表で/.Jストーリーになっているのでなんというか書きづらい。
# …という、寒いジョークを書きたかっただけなんです、すいません。
驚きました (スコア:2)
何に驚いたって,論文開いたら1ページ目の下部が広告でしたよ!
しかもちゃんと低温用クライオスタットの広告だ……
実験自体は300 mKまで冷却したのでは無く,3Heの減圧で到達できる約300 mKにしておいて,そこからNIS電子冷却器を使う事でさらに34 mK下まで下げられました,というもののようです.
NIS(常伝導金属-絶縁体-超伝導の接合)冷却器自体の原理としては,
・金属:状態が連続
・超伝導:ギャップが開いている
という分布の差を利用して,両者にいい感じに電位差を付けると金属の連続準位の上の方の電子だけが超伝導側に吸い出され(もっとエネルギーの低い電子は,超伝導体のギャップ中に相当するエネルギーなのでトンネル出来ない),結果としてエネルギーの低い側の電子だけが残ってくるから冷えるよね,というものになります.
逆に単一光子検出のような低エネルギーの検出器として使われる(だったか,今後使ってこうぜ!だったか)という話は聞いた事があります.
#金属がエネルギーを吸収すると上のエネルギーの電子が増え,電流が増える.
解説ありがとうございます (スコア:2)
冷却関連のストーリーを見て、「そういえば冷すネタを昨日見かけたな」とキーワードだけ流し読みしてたらトンデモない間違いレベルになってしまいました。
要旨だけでも、290mKからスタートして256mKまで下げた(34mK下)とありますね。ネタ目的とはいえ、要旨くらいは目を通すべき!
これは何なんでしょう。「論文に広告入れてくれれば、研究室で買う機材をお安くしますよ」といったような対価があるとか、そんなところでしょうか。
ある意味、究極の広告ターゲティングと言いますかなんと言いますか…。
広告 (スコア:1)
違う論文開いてみたら,それもやっぱりクライオスタットの広告でした.
どうやら最初に見たのが偶然マッチしていただけっぽいです.
この広告,載せてるのはどうも出版社側の判断のようです.
最初のページは雑誌名,論文タイトルと著者,(恐らく自動的&動的に付与される)同じ雑誌の関連しそうな論文リストなどが載っているだけのページなんですが,PDFをダウンロードする際に論文本体の前に自動的に付けられて,その際に広告も挿入されるようで.
#古い論文を見ても,関連論文は今年の論文が出て,広告も同じ.