TarZの日記: レンズ不要のプロジェクタへの道
不格好なレンズなしに映像を投影したい、というのはエンジニアの夢の一つである(今、私が決めた。異論はアーアー聞こえない)。
現時点でも、レーザーを走査してスクリーン上に画面を描くタイプのプロジェクタはあり、これは像を投影するためのレンズはない。本格的なフルカラー表示のためには緑色レーザーが必要であり、開発が遅れていたが(SHGを使って緑色を実現したものはあった)、先日ようやくソニーが開発に成功したとの報があった。(高精細なHD解像度でフォーカスフリーの映像投影が可能なピコプロジェクターモジュールを開発)
もっとも、レーザー走査のためにMEMSミラー等が必要で、光学系に可動部品が入る点がやはり美しくない。
ということで、phasonさんの日記でフェーズドアレイ「レーザー」が紹介されたとき、真っ先に思いついた応用の一つがプロジェクタだった(#2303574)。
そうは言っても現実にはなかなか難しいよな、というか、その手の応用を研究する人いるのかね? とは思っていたのだが、やっている人はいたんですねえ。
CIT News Bending the Light with a Tiny Chip
2次元の光学フェーズドアレイ(OPA)素子を使って、実際に C, I, T(カリフォルニア工科大)の文字を投影している。
今回はシリコンベースのOPA素子を使っているため赤外線ではあるが、化合物半導体ベースの素子なら可視光もいけるだろう、とのこと。
今回の成果を見る限り、ここからフルカラーで4k解像度のプロジェクタへの道はかなり遠そうだが、プロジェクタ以外の応用が色々と語られているのが面白い。というより、プロジェクタは注目を集めるための仮初めの応用例で、本来の研究の目的は光学レーダー(LIDAR)方面っぽい感じ…。
ま、まあそんなにホイホイ実現できるような技術なら、「エンジニアの夢」として相応しくないですからっ!
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