TarZの日記: 均一核形成温度以下の 227K(-46℃)付近で準安定なバルク液相の水が存在 1
日記 by
TarZ
過去日記ネタ「-130℃で現れる水の未知の液相が、水の秘密を解き明かす(かも知れない)」にも書いたように、「水」の振る舞いというものは未だよく解っていないものらしい。
水に対する理解が進まない理由の一つが、氷の均一核形成温度(理想的な条件で過冷却しても、自発的に氷の核が生成して結晶化してしまう温度)以下にあると考えられている「液-液相転移」付近の観察ができない点なのだそうだが、それに近いところまでなんとか頑張って測定してみたよ、というのが今回の報告。
Nature Ultrafast X-ray probing of water structure below the homogeneous ice nucleation temperature
日本語要約(読める人限定) 物理化学:氷の均一核形成温度以下における水構造の超高速X線プロービング
こういう観察で得られたデータが、水の振る舞いのモデルの検証に役立つだろう、ということなのだが、レーザーってほんとにすごい発明ですね。
個人的には (スコア:1)
これらはバルク水との区別が難しく、測定が難しかったようですが、
近年のレーザー分光技術の進歩によって見えるようになってきました。
私はブロードバンド光源主義者ですが、
近年のレーザー応用技術の物理化学への寄与は非常に大きいと思います。