TarZの日記: 太陽系「内」に、未発見の恒星があったら… 10
日記 by
TarZ
180億キロ先程度に「恒星」があったらもっとニュースだと思いますよ。
そんな距離に未発見の恒星が有り得るのか、ざっくり計算してみた。
この距離に、最も近い恒星であるプロキシマ相当の赤色矮星(かなり暗い)があったと仮定して、どのくらいの明るさに見えるかをざっくり計算すると -6等級くらい。最大光度の金星の数倍の明るさ。
もっとも暗い恒星の一つである VB 10を仮定したとしても -3等級くらいでシリウスの数倍の明るさ。スペクトル分類 M8.0V とかなり赤いが見えるだろう。
いずれにしても、望遠鏡以前の肉眼観測時代であったとしても見落としは考えられない。(「考えられない」とは、たとえば首都圏近郊の山中で未発見(新種)の大型哺乳類が見つかるのと同程度には)
ということで、もし恒星があったとしたら、確かに大ニュースになりそう。
燃え損ねたヤツはすぐそこにいますが (スコア:1)
木星は一応太陽と似たような成分でできているし、どうやら自身の重力で収縮することによりエネルギーを放出しているようなので、後は核融合さえ起こせれば…
って、あと80倍重くないといかんのですね(参考 [kahaku.go.jp])。
単純な球だとして直径が4.3倍くらい必要かぁ、全然足りてない。
Re:燃え損ねたヤツはすぐそこにいますが (スコア:1)
13倍くらいあれば重水素は核融合できるそうです。
…といっても重水素はあんまりないからすぐに燃え尽きてしまって、赤色矮星のような「小さい星はゆっくり燃えて長持ち」ということがないそうですが。
つまり…… (スコア:0)
太陽系内にはダイソン球が!(そうじゃない)
それは恒星なのか? (スコア:0)
燃え尽きた褐色矮星
# ガトランティス=白色彗星帝国の初期設定は白色矮星帝国だったらしい。
Re:それは恒星なのか? (スコア:1)
太陽の寿命が100億年より長いくらいで燃え尽きて冷えて黒っぽくなるまでさらに数十億年かかるそうなので、宇宙誕生当時に生まれた、太陽よりも少し重い星なら今ちょうど黒っぽくなってるところかも。太陽が生まれる頃にちょうど燃え終わってあたりに水素やヘリウムのガスを大量にまき散らして星雲になってるはず。
太陽よりも小さな星はかえって寿命が長くなるので燃え尽きてない。
あと、ありえるのは燃えなかった星。木星みたいに火が点くほど重くなれなかったような星くらいしか。
褐色矮星だといかがでしょうか? (スコア:0)
それも、長楕円軌道で、約3,600年周期で、今遠日点付近を航行中っと。
要はニビルってことで。
Re: (スコア:0)
2012年か2013年あたりに大接近してカタストロフィを引き起こすとかさんざん大騒ぎしてたのにもう遠日点付近まで行ったんですか。いくらなんでも設定ガバガバ過ぎませんか
ボイジャー、太陽系脱出(n年ぶりm回目) (スコア:0)
「教えてくれ…俺はあと何回太陽系を脱出すればいい?」
NASA「太陽より26,000AU以内に新たな木星質量以上の天体は存在しない」 (スコア:0)
この辺の話は、近年の観測の結果、2014年に「存在しない」で決着済みだったりします。
Wikipediaの惑星X [wikipedia.org]の解説が分かりやすいのですが、2010年代前半にかけてNASAのWISE(広域赤外線探査衛星)が全天の観測を行った結果、
という結論が出ています。26,000天文単位は3.8兆km?ですから、180億km付近に恒星のような大型の天体が存在する可能性は皆無です。
# なので700AU付近といわれるプラネットナイン [wikipedia.org]も海王星サイズ。
Re:NASA「太陽より26,000AU以内に新たな木星質量以上の天体は存在しない」 (スコア:2)
もっと遠い距離にあってもっと暗い(≒はるかに低温の)褐色矮星ですら、WISEの全天サーベイでたくさん見つかっているので、「太陽系近傍に未発見の恒星が!」というロマンあふれる発見はさすがになさそうですよね。
(しかし、未発見のミニブラックホールは否定されていないかもしれない!)