Technoboseの日記: AI技術で仕事が無くなるとしても 5
日記 by
Technobose
『あなたの仕事と給料が「AI」に奪い取られる日』の感想。
今までは機械化の難しかったいわゆる「ホワイトカラー」の仕事とAI技術の親和性が高いからといって、全くその業務が機械化されることは無いとしても、機械化できるルーティンワークが減るからその仕事に就ける員数はかなり減ると思う。
その前兆の一例ががメガバンクの人員削減の動きだろうけど。
疑問に思うのは、医師の業務をAI技術で代替できるかということ。ドラえもんの秘密道具みたいに自動診断できる機械で、はたして風邪とかそれに似た別の深刻な病気とかを、ある程度正確に診断できるのか、という点と、機械で対応できないようなものを人間の医師が担当するにしても、そういう医師を育成するためには、教えてくれる場と経験数が必要になる。医師の確保はどうするのか?
AI技術を利用するには、コンピュータにデータを入力する必要があるけど、これを機械で行えるのか。体温や県足す検査の結果とか、医療で情報化されている属性は多いけど、病気を診断するときにはそれだけでは判断できないわけで、医師が患者を診察した時の「感じ」をどうコンピュータが理解できる形で入力するのか、言い換えると機械で知覚できない情報を、正確なデータに変換するかという問題があると思うな(例えば『彼女が目覚めるその日まで』みたいな事例はAI技術搭載自動診断機では対応できないだろうね。そして、こういう誤診は結構多いと思う)。
少なくとも一般社会の医療分野ではAI技術て代替することは難しいような気がするなあ。医師がスマホ見ながら、なんて言うのはあり得ないというか、 AI技術が応用されるようになってきたら、そういう(検査結果だけしかみないでろくに患者の話を聞かないような)医師だけ淘汰されていくんじゃ無いかしら。
遠隔医療のサポート技術の一環としてAI自動診断機とかなら、社会的にも実用性があるようなきがする。
AI技術で代替できるとされる職種でも、本当は同じような問題があるから、ある組織の内部的な要因や社会全体へのインパクトを総合的に考えれば、法律とかでAI技術の適用をルール化することも必要な気はする。
ところで、無くなったタイピストや電話交換手みたいな職種は、職種としては「無くなった」けど、その業務自体は広く薄く他の業務の人たちにまぶされて残ってはいるんだよね。
ホワイトカラーに就ける人口は減るにしても、一定数の一定の能力(それも今までみたいに単にその仕事ができるだけで無く、イノベーションできる能力)を持った労働者は必要なわけで、そういう労働者を意識的に育成できる組織は伸びるだろうけど、単純にコスト削減だけでAI技術を取り入れる組織は外部環境が変わると対応できずに落後していくと思うんだよなぁ。
まあ、いずれにしてもこれからの人たちは大変だと思う。
今までは機械化の難しかったいわゆる「ホワイトカラー」の仕事とAI技術の親和性が高いからといって、全くその業務が機械化されることは無いとしても、機械化できるルーティンワークが減るからその仕事に就ける員数はかなり減ると思う。
その前兆の一例ががメガバンクの人員削減の動きだろうけど。
疑問に思うのは、医師の業務をAI技術で代替できるかということ。ドラえもんの秘密道具みたいに自動診断できる機械で、はたして風邪とかそれに似た別の深刻な病気とかを、ある程度正確に診断できるのか、という点と、機械で対応できないようなものを人間の医師が担当するにしても、そういう医師を育成するためには、教えてくれる場と経験数が必要になる。医師の確保はどうするのか?
AI技術を利用するには、コンピュータにデータを入力する必要があるけど、これを機械で行えるのか。体温や県足す検査の結果とか、医療で情報化されている属性は多いけど、病気を診断するときにはそれだけでは判断できないわけで、医師が患者を診察した時の「感じ」をどうコンピュータが理解できる形で入力するのか、言い換えると機械で知覚できない情報を、正確なデータに変換するかという問題があると思うな(例えば『彼女が目覚めるその日まで』みたいな事例はAI技術搭載自動診断機では対応できないだろうね。そして、こういう誤診は結構多いと思う)。
少なくとも一般社会の医療分野ではAI技術て代替することは難しいような気がするなあ。医師がスマホ見ながら、なんて言うのはあり得ないというか、 AI技術が応用されるようになってきたら、そういう(検査結果だけしかみないでろくに患者の話を聞かないような)医師だけ淘汰されていくんじゃ無いかしら。
遠隔医療のサポート技術の一環としてAI自動診断機とかなら、社会的にも実用性があるようなきがする。
AI技術で代替できるとされる職種でも、本当は同じような問題があるから、ある組織の内部的な要因や社会全体へのインパクトを総合的に考えれば、法律とかでAI技術の適用をルール化することも必要な気はする。
ところで、無くなったタイピストや電話交換手みたいな職種は、職種としては「無くなった」けど、その業務自体は広く薄く他の業務の人たちにまぶされて残ってはいるんだよね。
ホワイトカラーに就ける人口は減るにしても、一定数の一定の能力(それも今までみたいに単にその仕事ができるだけで無く、イノベーションできる能力)を持った労働者は必要なわけで、そういう労働者を意識的に育成できる組織は伸びるだろうけど、単純にコスト削減だけでAI技術を取り入れる組織は外部環境が変わると対応できずに落後していくと思うんだよなぁ。
まあ、いずれにしてもこれからの人たちは大変だと思う。
医療用AIが出来たら (スコア:2)
今のディープラーニング流行の流れの中で医療用AIができたらその入力はカルテだけとかじゃ無くて
あらゆる問診票やレントゲン他の検査結果に顔写真や動画、
それも手に入る限りふるいものから全てとかになるでしょう
むしろ人間の医者では分からないささやかな「いやな感じ」を見分けるのが上手くなる気がします
人間の医者だって (スコア:0)
患者を診察した時の「感じ」とか機械で知覚できない情報を医師がきちんと感じ取って覚えているかというと怪しい部分がかなりあるわけで。
「感じ」みたいな情報を符号化するのは最近のディープラーニングでかなりできるようになってきたでしょ。
Re: (スコア:0)
「感じ」みたいな情報を符号化するのは最近のディープラーニングでかなりできるようになってきたでしょ。
うーんディープラーニングは
食わせたデータの共通項を出してくれるわけで
食わせたデータが正しいことが前提なのよね
なので例えばカルテを食わせた場合
正確な診断だけとは限らんのですよ
誤診や見逃しや隠蔽etc...
間違ったデータからは間違った答えが出てくる
でね
お医者さんが過去の自分の間違いを
正しく指摘してくるような情報を出してくれますかと
つまり食わせるデータの選別を
どの機関が行うか
その機関が潔白か
それによって質が決まってしまうのですよねぇ
# 医療、法曹、官僚、警察あたりは毛嫌いしてしまうでしょうね
医療関係 (スコア:0)
伝聞で聞く限りは医師の側はAIに対してとても好意的ですよ。
これまでも診断や治療にどんどん新技術を取り入れてきた業界だし、常に人不足なので省力化は歓迎なようで。
AIの方が正確な診断ができると言われても、レントゲン見るのに経験必要だったのがCTやMRIで補えるようになったのと似たようなもの。
医師が全く不要になるような遠い未来でも来ない限り、反発は少なそう。
Re:医療関係 (スコア:1)
よく、マスコミに出てくる識者のコメントで「内科医はAIで代替できる」とかいうことに対して疑問があるわけですよ。
オーダリングシステムや電子カルテが一般的になったんで、コンピュータ化に対しての抵抗はすくなってるでしょうね。
コンピュータにデータを入れるまでの「現実→情報の取捨選択→データ化」の部分の機械化は難しいと思うんだよね。なので、医師や医療分野の技師分野ではAI技術で代替することは難しいような気がする。
読影が AI技術で自動化されているという話は聞くけど、それは「放射線科の医師」の業務のごく一部でしか無いわけだし。
で、本当はこの機械化が難しいという要素は、大半の職種にあるんだけど、その機械化できない要素を、他の職種に転嫁できるなら、その職種が消えるし、難しい場合、その職種が必要とする労働者数が減って、社会的には職種が「消えた」ようになるのではないかと・・・。
なので、新井紀子先生が無くなると指摘している銀行の貸し付け担当も少人数化していくと、当然フルタイムの銀行員も減るから、銀行員になりたい人たちの間の競争は激しくなるだろうし(→教育水準と求人のミスマッチが激しくなってくる)、銀行員に採用されたら。今までの銀行員の能力にもっと高度な能力が求められてくるんだろうなと。
なんかまとまりがない文章だ。