Technoboseの日記: GIGAスクール構想の主眼は何か 6
日記 by
Technobose
今日の朝日新聞で最近状況が特集されているが、どうも計画の主眼が現場まで浸透していない感じ。
例えば、ある自治体では児童生徒に配布されていたパソコンで当初Scratchが使えるようになってたが、保護者から「遊んでばかりている」と苦情が来て使用できなくなしたらしい。
GIGAスクール計画って、プログラミング思考を育てることが目的だったと思うんだけど、プログラミング思考に触れる端緒としてscratchみたいなプログラミング言語を使えるようにしたのではないのかしら。
子供がscratchに夢中になり始めたのなら目的への第一歩を踏みだしていると思うけど、なぜ使用禁止にするのだろうね。
苦情を言ってきた保護者にパソコン配布した目的を説明して、保護者と子供の間でパソコンの使い方のルールを決めさせるとか、全面禁止ではなくて時間制限をかけるとかやり方はあると思うけど、記事の内容だけからすると、「なんか予算がついたからパソコンいれました」ぐらいの意識に感じられるな。
割の中の人 (スコア:1)
>プログラミング思考に触れる端緒としてscratchみたいなプログラミング言語を使える
>ようにしたのではないのかしら。
それは違います、プログラミング思考は後付けの話であってGIGAスクール構想の主体ではありません。
過去さかのぼって20年前から学校独自で費用を捻出してパソコンを使った教育に力を注いできた
現場教育が意外と成果があった事に目を付けた文科省が、「じゃぁタブレットとか使ったら
もっとよくなるんじゃね?」と軽い気持ちで調べてみたら、そもそもほとんどの学校現場のインフラ環境が劣悪すぎて(10base-Tのネットワークとかある)、コラアカンってことになったから
予算がついた案件です
GIGAスクールのGIGAって最低ギガビットネットワークにやり替えましょうって意味です
Re:割の中の人 (スコア:1)
>最低ギガビットネットワークにやり替えましょうって意味で
ほんとですか・・。
今から30年ほど前、教員免許取得のための単位取ってましたが、90年代前半の頃から「義務教育にコンピュータ教育を取り入れる」という話はあったようですが(教育学の先生からよく聞いてた、多分に教育のための道具としてのコンピュータ導入も含まれていたとは思いますが・・)、全然、実現していなかったんですね。
イギリスの教育政策と比べて、絶望的に遅れている気がしますね。
/*
気がつくと行政の情報政策の略語がITからICTになってましたが、ギガスクールってのも
Cが過剰に重視されてるんですかね。
*/
昔むかし、8ビットパソコンが普及し始めた頃 (スコア:1)
似たような話がありました。
画面に食い入るように見入る子どもの顔を映し、まるで「気持ちが悪い」
と言わんばかりに映しているTVニュース特集が結構ありました。
校則にしてもそうですが、「自分たちが(面白さ・価値を)理解できていなくても、
子ども達に流行るもの、楽しそうに熱中しているものは、(自分たちの)教育の邪魔
になるから、とりあえず悪だと決め付け取り上げる。」のは、昔からの悪しき伝統
みたいなものだとさえ思います。(短期的には正解でも、長期的には可能性を摘む。)
不評だった「ゆとり教育」は、時間的な余裕を持たせることで、伸ばせる部分を
より伸ばすことも目的で、体育(スポーツ)関係は成功したものの、それ以外は
妙な偏見(体育だけは特別)で潰され、あまり成功していなかったように思います。
あ、ごめんなさい。長くなったので、このへんで。
失礼しました。(ペコ)
ヒトよりコト・モノに関心を持ち、反応するように心掛けています♪(^^)v
Re:昔むかし、8ビットパソコンが普及し始めた頃 (スコア:1)
まあ、自分が理解できないものは気味が悪いですよね。
ただ、これだけITが生活に浸透していて、IT利用が次の産業革命とさえ言われている時代に、プログラム学習環境を使用禁するとは、なにやってんだと失笑してしまいますね。
もし、自分の子供の学校でこういう対応をとったら、どのように対応すべきか今から考えていたほうがいいかも。
・・うちの場合、使用時間とネットのコンテンツ制限かたけThinkapd X250とiPadを子供用に準備していて、scratchとのkoovを入れてあるのですが、時々、Scratchをいじってネコを動かしたりするぐらいで、あまり見向きもしませんね(工作とかのほうが好きらしい)。
パソコン使うにしても、教育用の論理パズルゲームをやってますね。
Re:昔むかし、8ビットパソコンが普及し始めた頃 (スコア:1)
>まあ、自分が理解できないものは気味が悪いですよね。
90年代前半、打ち合わせ中にPCで議事録取ってる人に部長さんが「打ち合わせ中にPCで遊ぶな!」と怒鳴り散らしてたのを思い出した。
当時はまだワープロ専用機が書類処理のメインでした。
Re:昔むかし、8ビットパソコンが普及し始めた頃 (スコア:1)
他の方が議事録PC入力について書かれていますが、読んでいて「電子メールの有用性」
を理解して貰うのに苦労したことを思い出しました。。
私「電子メールのアカウントがあるのなら、メールでお送りするのはどうでしょう?」
「バイナリもFAX感覚で送れますし、コストも郵送よりお安いですし…。」
お偉いおっさん「あることはあるんだけどね。面倒だから使ってないんだよね。」
「郵送でも2日後には届くよね。もし急ぐような時はバイク便でお願いするよ。」
「あ、FDと一緒に仕様書も印刷して入れておいてくれると嬉しいな。5部くらい。」
バリバリのID業だったのですか、20世紀はこんな感じでしたから、もうその頃から
IT軽視(拒絶とすら思える程の?)は始まっていたんですよね。
閑話休題。
プログラミング教育の報道を知って、「やっとかぁ…」という思いだったのですが、
私が考えたのは、「国語算数理科社会に匹敵する独立した教科にすべき。」でした。
プログラミングはもとより、歴史的背景・知識、社会的な情報リテラシーを考えると
かなりのボリュームが必要で、教える側としても「普通のセンセ」ではムリムリで、
どうするんだろう…と思っていたら、最初に出たのが週2時間程度だったかな…で、
結局、独立した教化ではなく、各教科に潜り込ませる感じで今に至ってるそうで、
私個人としては、もうどうにでもな~れ! の境地です。
# 昨今、教師の負担が多方面で増えていて、崩壊しないか、そちらも心配(>_<)
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