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日記

Tellur52の日記: とよす

日記 by Tellur52

まあ、例の会見は何かの興行みたいなものだから、置いといて。

豊洲の問題は、地下水汚染にかかるリスクについて、
適切に分析して対策をとり、それを記録として適切に残したかどうか。
プロセスがまともなら、誰もが合理的にそのリスク判断を評価できるけど、
現状だと黒塗りの資料しかないから、なんともねえ。

地下水が動くと残存した汚染物質が攪拌されて出てくるとして、
気になるのは以下の点。
・建物の地下のピットの床面の高さは、満潮時の海水面に比べて、
 適切な高さを確保したか。
 …ピットが常時有効な対策となるには、床面と隔離するための
  層が乾燥していることが大事だと考えられるけど、
  あのびちゃびちゃな池は何故にそうなったのか。
・揮発のリスクがある、ベンゼン類、シアン、水銀などについて、
 現状の地下水での濃度が基準を超えた地点とその周囲で、
 地表付近(特に室内)での大気の濃度はどうなるか。(現状と将来の予測)
 …芳香族はたとえ人体に影響がないレベルであっても、
  匂えば市場としての利用価値を毀損することを考えないと。
 …シアンは、地下水が弱アルカリ性~強アルカリ性なら揮発しないだろう。
 …水銀は、本来盛り土やピットが適切に設計されているなら、
  地下水からの影響を遮断できるはずだけど?
・地下水中の濃度を下げる技術的な手段があるかどうか?
 …継続的に地下水を浄化すれば、環境基準以下の状態を維持できるか。
  すでに建物はあるけど、対策の効果が不明だとしたらみんな困るよね。
  本来は、建物運用開始後も継続する地下水の浄化対策を
  「すでに実施中で効果も測定できている」状況にしてないといけない。

まあ、現時点でリスク管理観点の評価をしようがないことから、
豊洲を市場として使用するのに確信をもって是とする訳には行かないかな。

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UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア

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