Torisugariの日記: ブラウザと検索
検索の基本は「ユーザーの入力文字列」から「ウェブサイト」へ導くことです。しかし、その「ウェブサイト」には検索結果としてURLのリストが書いてあるわけでして、「ウェブサイト」の代わりにRSS(あるいは、その他のリストアップに特化したオブジェクト)を提供するのもアリ、というか、そっちの方がWeb2.0の餅は餅屋的原理主義者に好まれるようになる、と、私は思います。新しいブックマークのAPIでは"provider"に相当する立場で、極論すれば、「検索はフォルダ」となります。一見、あまり便利そうには思えませんけどね。
余談ですが、これとは別に、「ユーザーの入力文字列」から「ウェブサイト」へ至っても、そこにURLのリストが書かれていない場合があります。代えば、「ウェブ翻訳」です。これは厳密に言うと検索とは呼べないかもしれませんが、内部的な実装はともかく、ブラウザのUIは統合する方向になるでしょうね。
ビジネスモデルに広告表示が関わるGoogleやYahooでは、ダイレクトにRSSを返すようなマネは、よほど追い詰められない限りしないでしょう。しかし、Amazonなどのように、実際に表示する結果に対してダイレクトに利益が発生するような検索サービスなら、むしろある程度の情報をクライアント側で捌ける「リストアップ」タイプがだんだん主流になってゆくのは避けられないかと思います。Googleがキャッシュにしか広告表示できなくなるというのも、未来予想図としてはありえます。
我々は検索を入力するのもHTMLなら、検索結果を受け取るのもHTMLという形態に慣らされています。ハイパーテキストが柔軟性と表現力に富んだ"ソリューション"である以上、そういう形態が消えてしまうという事態はちょっと想像できません。しかし、無くなりこそしないものの、それが常に主流である、とは言えないのではないでしょうか?
そして、検索ボックスはブラウザのUIが入力手段をHTMLから掠め取ることによって成立している機能です。ユーザー側にどういうメリットが生じるのかは使っている方なら良くおわかりでしょう。検索結果の方を有効活用しないのはむしろ不自然で、大手がやらなくても、そういうところに食い込んでくる企業はきっとあります。
ずるい言い方をすれば、Web2.0だから、時代の趨勢だから、ということになるでしょうか。いずれにしても、サーチエンジンには、「本当にHTMLのままでいいのか?それが検索サービスに不可欠の要素と言い切ってよいのか?」という問いが突きつけられてしまっているのです。「検索にHTMLが必要不可欠か?」は議論の余地なく否定されてしまう以上、「検索サービスにHTMLが必要不可欠か?」は微妙なところです。
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